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DeNAが配布した12万個のヘルメット。
使い道はインテリア、照明、呪術!? 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byHidenobu Murase

posted2015/04/21 10:40

DeNAが配布した12万個のヘルメット。使い道はインテリア、照明、呪術!?<Number Web> photograph by Hidenobu Murase

筆者はヘルメット2つを4月12日に行なわれた東京野球ブックフェアの売上金入れとして活用しました。残りの3つはまだ部屋の中に堆積。

ヘルメット 【Hell-met】

1、かつて地獄に出会ったことのある人や球団が、再びその災厄によって思考停止状態に陥らないように頭部を防護するプラスチック製の御守り。有名な例では2015年の開幕戦に横浜DeNAベイスターズが過去の厄払いを兼ねて入場者に配ったものがある。2、駒田徳広が守備中にかぶる帽子。

 ……というのは、4月1日に書いたウソの解説であるのだが、今年の開幕6連戦で横浜DeNAベイスターズが、総計12万個のヘルメットを入場者に無料配布したというのは、ウソのような本当の話であった。

 その話が表沙汰になったのは今年の1月26日。横浜市開港記念会館で行なわれた『次の、横浜DeNAベイスターズ発表会』でのこと。今季からチームカラーが海と港をイメージした『横浜ブルー』となり、そしてそれを使った新ユニフォームと、『横浜ブルーメタリック』と銘打たれた新ヘルメットの発表が行なわれると、続けて3月31日からはじまる本拠地開幕6連戦で、このレプリカヘルメットを、レフトビジターを除くすべての入場者に配るという発表がなされた。

 この前代未聞の壮大なプレゼント企画。過去には他球団で帽子やタオル、ユニフォームやボブルヘッド人形などが配られたことはあったが、レプリカヘルメットというそこそこ値が張りそうなブツを、開幕戦だけでなく広島・ヤクルト戦での6試合に来場するほぼすべての人にタダで配るという試みに、発表された瞬間は「スゴイぞ! DeNA! こんなの聞いたことない!」「欲しい! 絶対に開幕シリーズにいく!」と拳を振り上げたのだが、その直後頭の上に「?」が湧き出る人多数。

 返す返すも疑問に思う。何故ヘルメットだったのか。

これまでどの球団も配ったことがないものを!

 球団関係者はその経緯を次のように語ってくれた。

「開幕シリーズに向けて球団内でもいろいろな意見が出たのですが、どうせ何かを配るならば、これまでどの球団も配ったことがない『インパクトがあって、お客様が貰ってびっくりするようなグッズを配ってみたかった』というのがありました。

 私たちの願いとしては、生活の中に少しでも“野球”や“チーム”が入っていってほしいという想いがあります。家族や友人で似合う似合わないと話をしてみたり、家に持って帰ってからも『使い方をどうしよう?』とか、そういう会話のきっかけになるようなグッズを提供したいと模索した結果、“ヘルメットでいこう”となったんです」

 この妖しく青く光るヘルメットに、球団からのそんな思いが込められていたとはつゆ知らず。

【次ページ】 多い人では、4人家族で12~3個のヘルメットが家に。

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