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今週末の織田記念、9秒台は出るか!?
桐生祥秀&「高速トラック」の爆発力。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAP/AFLO

posted2015/04/16 10:30

今週末の織田記念、9秒台は出るか!?桐生祥秀&「高速トラック」の爆発力。<Number Web> photograph by AP/AFLO

「テキサス・リレー」での桐生。その後の国内初となる織田記念に向けての抱負を聞かれると「(9秒台を)重圧の中で出してこそ、トップアスリート」とコメントした。

 これほどこの大会への関心が高まるのは、いつ以来だろうか。

 4月18・19日の両日にわたって、広島のスタジアム「エディオンスタジアム広島」で、陸上の織田記念国際が行なわれるが、2日目の19日に実施される男子100mに、大きな注目が集まっている。

 火をつけたのは、このレースに出場する19歳の桐生祥秀――日本人初の「9秒台」が、現実味を帯びてきたからだ。

 3月28日のことだ。

 桐生はアメリカのテキサス州オースティンで行なわれた大会「テキサス・リレー」の男子100mで、9秒87をマークして優勝した。

 この記録は追い風3.3mであったため、参考記録の扱いとなった(2.0mまでが公認される)。

 追い風とはいえ、電気計時においては、日本の選手で初めての9秒台をマークした瞬間だった。

追い風の影響がなくとも9秒台は出ていた!?

 さらに脚光を浴びる原因となったのは、2m以下の風でも9秒台を出せていたのでは、という推測だった。

 アメリカや旧西ドイツで風速の影響に関する研究が進められてきた。その中で、参考程度のものではあるが、一つの目安として使われているアメリカの研究者が編み出した計算式にあてはめると、まったくの無風であった場合、10秒02となる。

 トラックのつくりなどさまざまな要素も加わってくるから、単純に風のみの影響で推し量ることはできない。とはいえ、公認記録として認められる範囲内の少しの追い風があれば、10秒を切ることができたと予測できるデータではある。

【次ページ】 走り込みのトレーニングで体力強化に成功。

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