岡田彰布、今季の阪神投手陣を切る!
「石崎には期待してええんと違うか」

　【1】　阪神のピッチングスタッフはリーグ随一！
          ～岩本、岩崎、石崎らの若い力に注目せよ～

　【2】最大のライバルはどの球団か!?
          ～綻びの目立つ“新生”ジャイアンツ～

　【3】　読者の質問に「そら答えるよ」。
          ～岡田彰布のズバリ回答～

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【1】　阪神のピッチングスタッフはリーグ随一！
～岩本、岩崎、石崎らの若い力に注目せよ～
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──まずはセ・リーグの開幕投手をまとめておきます。

【阪神】メッセンジャー
【中日】山井大介

【巨人】菅野智之
【横浜】久保康友

【広島】前田健太
【東京】小川泰弘

岡田：開幕投手はチームのエースということを考えると、妥当な顔ぶれだと思うよ。

──岡田さんが期待していた能見は2カード目、ヤクルト戦の初戦での先発が予想されています。阪神のローテーションの予想メンバーを並べると……。

（1）メッセンジャー
（2）岩田稔
（3）藤浪晋太郎
（4）能見篤史
（5）岩本輝
（6）岩崎優

　第5、第6の先発はプロ5年目と2年目の若いふたりが当確の模様です。

岡田：ふたりともオープン戦ではいいピッチングをしてたからな。まあ、このふたりに関しては1年間ローテを守ってもらうなんてことは最初から考えてないし、まずはイニングを消化することが先決。そのうえで5勝もしてくれたら、もう万々歳よ。

優勝に近づくために重要なのは5、6番手の投手。

──昨年は岩崎がオールスター前に4勝を挙げましたが、あのような活躍を見せてくれたら助かりますよね。

岡田：そら大きいで。頭の4人は計算できるけど、後ろ2枚がより多くの勝ち星を重ねることで優勝に大きく近づくわけだからな。

──5番手、6番手の出来映えが優勝を左右するともいえる。

岡田：そういうことやな。

──中継ぎ陣では昨年最優秀中継ぎ投手の福原忍が右足内転筋挫傷でキャンプを離脱。開幕には間に合いませんでした。

岡田：それでも石崎が出てきたからな。ドラフトで指名したときから、中継ぎ候補だと思っとったし。今年の阪神の課題のひとつは、福原・安藤に変わる中継ぎ投手の台頭にあったけど、石崎には期待してええんと違うか。

──石崎は新日鐵住金鹿島から2014年ドラフト2位で入団。サイド気味のスリークォーターから投じる速球は最速151キロという右腕で、江越とともにルーキーながら1軍キャンプに参加しました。当初は先発という構想もあったようですが、中継ぎでの起用が濃厚です。

岡田：石崎のほかにも、安藤、榎田、松田と中継ぎ投手も揃ってるし、先発も含めてピッチャー陣は他球団に比べてかなり厚いよな。ここ数年ではいちばん駒が揃ってると思うで。