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<阪神創設80周年スペシャル対談> 江夏豊×逢坂剛 「若虎との、かけがえのない8日間」 

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photograph byNanae Suzuki

posted2015/03/16 11:50

<阪神創設80周年スペシャル対談> 江夏豊×逢坂剛 「若虎との、かけがえのない8日間」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki
熱狂的なファンと共に80周年。30年ぶりの日本一を
目指し、臨時コーチに伝説の大エースを迎えて行われた
キャンプの成果に虎ファン代表・逢坂剛が迫る。

逢坂   2月1日から8日間に及ぶ臨時コーチ、おつかれさまでした。

江夏   いやあ、つかれました(笑)。

逢坂   阪神のキャンプへの参加は、ちょうど40年ぶりと伺っています。

江夏   今年はタイガース創立80周年、球団の方針として多くのOBの力を借りたい、ということでお声がかかりました。

逢坂   長年の阪神ファンとしても本当に嬉しいニュースです。今回はじめてキャンプに御邪魔して、観客席にいても心浮き立つものがありましたが、久々の現場復帰はいかがでしたか?

江夏   これまでは、OBではあっても評論家でしたから、あくまでもチームの外からキャンプを見てきましたが、今回はコーチという立場。選手に堂々とアドバイスができる。これは大きな違いでした。

投手として一番大事な基本はキャッチボール。

逢坂   選手には、かなり突っ込んだアドバイスをなさったのですか。

江夏   技術的な部分に関しては、中西(清起)・山口(高志)両投手コーチが毎日ピッチャー陣を細かく見ています。それなのに、わずか8日間しかいない臨時コーチの私が細かく技術を教えると、かえって選手たちが混乱してしまうかもしれません。そこで技術面については彼らに任せ、私としては基本に立ちかえることの大切さを伝えることにしました。

逢坂   投手にとっての基本とは、いったい何でしょうか。

江夏   今さらそんな当たり前のことを? と思われるかもしれませんが、投手にとっての基本は、キャッチボールです。

 打者にとっての基本がトスバッティングであるように、投手にとっての基本はキャッチボール。その延長にブルペンがあり、ブルペンの延長に試合のマウンドがある。それが私の考えです。

逢坂   なるほど……。深い言葉ですね。

【次ページ】 キャッチボールの大切さは村山実さんから学んだ。

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