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ボールの空気圧に細工の不正発覚!?
スーパーボウル直前のある“騒動”。 

text by

渡辺史敏

渡辺史敏Fumitoshi Watanabe

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photograph byAFLO

posted2015/01/29 10:30

ボールの空気圧に細工の不正発覚!?スーパーボウル直前のある“騒動”。<Number Web> photograph by AFLO

ペイトリオッツのトム・ブレイディはすでに3度スーパーボウルを制した、NFLの歴史に残る名クォーターバック。キャリアの終盤を不正疑惑で汚すことになってしまうのか。

 2月1日(日本時間2日)、プロ・アメリカンフットボールNFLの2014年シーズン王者を決める一戦、第49回スーパーボウルがアリゾナ州グレンデールで開催される。

 NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)からは連覇を狙うシアトル・シーホークス、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)からは3年ぶり8回目となるニューイングランド・ペイトリオッツが出場を決めている。ともにカンファレンス第1シードからの勝ち上がりであるだけでなく、このシーホークス対ペイトリオッツというカードは様々な意味を帯びている。

 まずシーホークスは3年目のエースQBラッセル・ウィルソンを筆頭に若さが光るチームであり、10年ぶりの連覇を果たすとなれば、この勢いで2010年代を代表するチームとなりそうだ。ちなみに10年前に連覇を達成したのは今回の対戦相手ペイトリオッツである。

シーホークスのヘッドコーチは、元ペイトリオッツ。

 シーホークス一番の武器は、なんといってもリーグ1位の強力守備陣。特に対パスに対してはCBリチャード・シャーマンやSSカム・チャンセラーなどリーグ随一の布陣を構える。

 また、ヘッドコーチのピート・キャロルは1997年から1999年までペイトリオッツのヘッドコーチを務め、最初の2年は連続でプレーオフ進出を果たしながら、3年目のシーズン終了後に解雇された経緯を持つ。

 キャロルはその後南カリフォルニア大で成功を収めた後、2010年にシーホークスのヘッドコーチとしてNFLに復帰、昨年遂に初優勝を果たした。つまり今回の対戦はキャロルにとってリベンジマッチでもあるのだ。

 一方、ペイトリオッツは2001年シーズンの初優勝以降3回の優勝を誇る、まさに一時代を築いてきた強豪チームである。

 ただここ2回の出場では連続して惜敗しており、最後の優勝からはすでに10年間が経過している。この間チームを率いてきたビル・ベリチックヘッドコーチやQBトム・ブレイディなどにとって、10年ぶりの優勝は悲願ともいえる。

【次ページ】 ペイトリオッツに浮上したある「疑惑」。

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