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それでも香川真司が期待される理由。
乾、清武、長友が語る“大きさ”とは? 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2015/01/16 11:25

それでも香川真司が期待される理由。乾、清武、長友が語る“大きさ”とは?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

パレスチナ戦で3ゴールに絡み、復調をアピールした香川真司。クラブでも苦しい時間を過ごす中でのアジアカップ参戦は、彼のキャリアにとっても大事な機会となる。

 遠目からも笑顔を浮かべているのが分かる、楽しげな様子だった。アジアカップ・グループリーグ第2戦イラク戦に向けた公式練習が始まる直前のひととき。香川真司(ドルトムント)は清武弘嗣(ハノーファー)、乾貴士(フランクフルト)と一緒にボールを蹴り合っていた。

 互いに気心が知れているうえに、近いポジション取りで高精度のコンビネーションプレーを繰り出すという共通の狙いを持つ“元セレッソ大阪トリオ”のトライアングルパス。

 涼風がそよいでいた初戦の開催地ニューカッスルから一転し、日中の気温35度、夜には湿度が急上昇するという過酷な気象条件のブリスベンに来ても、日々の光景は変わらない。

 その姿から感じるのは、香川の「ゴールへの渇望」や「サッカーへの情熱」。そして、もはや何年にもわたって抱え続けている消化不良から脱却するための「活力のチャージ」だろう。

「守備と得点を同時に求められるのは真司の“大きさ”」

 アギーレジャパンで香川に与えられているポジションは「4-3-3」のインサイドハーフだ。ザックジャパン時代の「4-2-3-1」の「2」と「3」のちょうど中間くらいの高さが今のファーストポジション。ザックジャパン時代のサイドハーフと現在のインサイドハーフを比べると、今のポジションは守備の役割が大きい。

 しかしそれだけではない。同時に重要なのが、前線への飛び出しだ。香川はパレスチナとの初戦前は「90分間で10回チャンスがあれば10回飛び出したい」と語っており、実際に試合でもその言葉通りの動きを披露した。そして、日本の4得点中3得点に絡む好パフォーマンスを演じた。

 まずは前半25分にペナルティーエリア内に走り込みながら打ったシュートが岡崎慎司のゴールにつながり、同43分にはペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これを本田圭佑が決めて日本は3点目を手に入れた。後半4分にはペナルティーエリア内深くで相手DFをかわして左足でクロス。吉田麻也の4点目をアシストしている。

 これには岡田ジャパン時代からの盟友である長友佑都(インテル)も、「真司は守備でも貢献しないといけないポジションでありながら、あれだけ攻撃にも絡んでいる。守備で貢献したうえで、得点を求められるのは、真司の“大きさ”でもあると思う」と、彼のたぐいまれなる価値を称賛する。

【次ページ】 香川「得点に絡むだけではなく、ゴールを」

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