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J1昇格の3クラブ、残留可能性は?
戦力、スタイル、データを徹底分析。 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2014/12/12 10:30

J1昇格の3クラブ、残留可能性は?戦力、スタイル、データを徹底分析。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

開幕14連勝、史上最速昇格、全クラブから勝利、など記録尽くめの一年となった湘南ベルマーレ。G大阪、柏が達成した「昇格1年目での優勝」を再現できるか。

 来季のJ1に昇格する3チームが出揃った。J2リーグ優勝の湘南ベルマーレ、同2位の松本山雅FCに続いて、モンテディオ山形が昇格プレーオフを制した。

 J2から3チームが昇格するようになった2010年以降、昇格した3チームがすべて残留を果たしたことは一度もない。2011年と2013年は、2チームが降格の憂き目に遭っている。

 湘南、松本、山形は、これまでのデータを覆せるのだろうか。

史上最速で昇格を決めた湘南は、すでに「J1基準」。

 曹貴裁監督が就任3年目を迎えた湘南は、2014年のJ2で驚異的な強さを見せつけた。自動昇格の2位以内に過去最速で到達し、初のJ2制覇を成し遂げた。史上5チーム目となる勝点100以上も達成した。

 来シーズンのJ1は、3年越しの思いをぶつける舞台だ。

 2013年のJ1で、湘南は6勝7分21敗の16位に終わった。しかし1年での降格は、残留するために守備を固めるのではなく、最後まで攻撃的な姿勢を貫いた結果だった。黒星を喫した21試合のうち12試合は1点差負けで、リーグ戦のラスト10試合はすべて1点差以内のゲームを繰り広げた。1点の間に横たわる力の差を認めつつも、曹監督と選手は手ごたえをつかんでいたのだ。

 迎えた今シーズンは、J1基準を意識して臨んだ。目の前の一戦に集中しつつ、曹監督は「J1クラスのFWなら、そのスキを逃さないで決めてくるぞ」と、選手たちに問いかけていった。

 キャプテンの永木亮太が言う。

「2012年に昇格したときは、J1に上がるんだというがむしゃらな気持ちが強かった。今回は本当にJ1を見据えながら戦った1年でした」

 曹監督と選手たちが「過去最強の湘南を作る」を合言葉にした2014年を受け、来シーズンは「歴史を作る」を共通認識とする。45歳の指揮官は語る。

「2009年、2012年、2014年と、この6年で3回も昇格した。歴史は変えたんだから、次は作っていく。その目標に向かって、ブレずに進んでいくことができるか。それは選手だけでなく、僕も同じです」

【次ページ】 1位昇格チームはすべて残留、というデータ。

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