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チームが不調だと1トップは好機!?
岡崎慎司、代表40点目の「真実」。 

text by

寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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posted2014/11/26 16:30

チームが不調だと1トップは好機!?岡崎慎司、代表40点目の「真実」。<Number Web> photograph by AFLO

テクニカルな、それでいて泥臭い代表40得点目は、実に岡崎慎司らしいゴールだった。岡崎は現在歴代3位。2位の三浦知良が55点、1位の釜本邦茂の75点に追いつくことはできるだろうか。

 11月18日対オーストラリア戦。CKの流れから前線に残っていた森重真人がボールを拾い、個人技で縦へ突破。そして、中央へとボールを蹴り込んだ。

「スルーすることもできたけど、どうしてもゴールを決めたかったから。思わず足が出たというか……、気持ちで決めたゴールでした」

 森重からのパスをヒールキックでゴールへ押し込んだ岡崎慎司は、自身の代表40得点目をそう振り返った。

 ゴールが生まれる少し前に、岡崎は絶好のチャンスでゴールをとらえきれていなかった。

「しょうもないシュートになってしまったので、もうこれで終わりかなと。FWがみんな点を獲っている。ゴールを決めて、早く自分もスタートラインに立ちたい。ゴールを決めることが自分の良さだから、そこを見せないとダメだと思っていた。決めたいという気持ちがゴールに繋がった」

 アギーレ新監督のもとで、5試合を終えてゴールは0。しかし、指揮官が岡崎に寄せる信頼は崩れていなかった。オーストラリア戦の前日会見で指揮官は次のように話した。

「岡崎はチームにとって素晴らしい選手だ。彼が得点を決めるかどうかは、しっかり戦って味方にスペースを作っているうちは気にしない。彼は絶対にガードを下げることはない。明日、そのがんばりの褒美がもらえればいいのだが」

ショートパスの崩しと、裏を狙う岡崎のジレンマ。

 ではなぜ、代表戦84試合出場39ゴールというハイペースでゴールを積み重ねてきた岡崎はゴールから遠ざかっていたのだろうか? もちろん、6-0と大勝したホンジュラス戦でも得点はない。

「周りの選手が得点している現状に危機感は抱いてないです。それよりもボールが来ないこと、どうしたら自分に集まってくるんだろうかって」

 ショートパスで崩していく状況では、裏へ抜ける岡崎を活かすパスは少なくなる。

「練習中から、周囲の選手に対して要求はしているけれど、流れてもボールが来ないことが多かった」

 岡崎はそう状況を分析していた。

【次ページ】 「チームが苦しいときほど、1トップにはチャンス」

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