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凱旋門賞、日本勢は史上最強!?
異なるタイプの精鋭3頭が頂を目指す。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/10/03 10:30

凱旋門賞、日本勢は史上最強!?異なるタイプの精鋭3頭が頂を目指す。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ジャスタウェイと併せて追い切られたゴールドシップ(左)。騎乗の横山典弘は馬場適性について「合っている。フットワークもグリップも良かった」とコメントしている。

 今年こそ、悲願の重い扉をこじあけることができるか――。

 第93回凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン芝2400m、GI)が近づいてきた。

 日本から、過去最多の3頭が出走する。思えば、2011年にヴィクトワールピサがドバイワールドカップを制したときも、「チームジャパン」としては、トランセンド、ブエナビスタとの3頭出しだった。

 どれが勝っても不思議ではない超一流の日本馬が、キャリアの絶頂期に、抜群の状態で臨もうとしている。

2歳夏から「好勝負できる」と言われてきたハープスター。

 ハープスター(牝3歳、父ディープインパクト、栗東・松田博資厩舎)は、日本の3歳牝馬として初めてこのレースに参戦する。古馬の牡馬が59.5kgを背負わされるのに対し、それより5kgも軽い54.5kgで出走できる。この斤量差によるアドバンテージは大きい。

 デビュー2戦目の新潟2歳ステークスで皐月賞馬イスラボニータ以下を最後方からブッコ抜いたころから「凱旋門賞で好勝負できる」と言われた力の持ち主。その類まれなる力を、直線一気だけではなく、コーナーを回りながらのロングスパートでも発揮できることを、前走の札幌記念優勝で証明してみせた。

 父のディープは8年前、3位入線後失格という屈辱的な結果に終わった。また、松田調教師は、ブエナビスタの3歳時に参戦プランを立てながら、前哨戦に選んだ札幌記念で2着に敗れ、蟻洞(ぎどう=蹄壁に空洞ができる病気)を発症したため遠征をとりやめたという悔しい思いを味わっている。

 現地時間の9月20日深夜(21日未明)、他の2頭の日本馬とともにシャンティイの小林智厩舎に到着し、調整されている。

 10月1日、水曜日にコワイラフォレの芝コースで行われた追い切りのあと、会見に臨んだ松田調教師は「変わりなく順調。切れ味と加速力を武器に戦ってもらいたい」と語り、調教を見守った主戦騎手の川田将雅は「直線で伸びてくれると信じて乗るだけです」と表情を引き締めた。

【次ページ】 6カ月連続世界トップを維持するジャスタウェイ。

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