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新リーグ発足に沸くインドサッカーの実情。
~ピレス、デルピエロらが続々加入~ 

text by

朴鐘泰

朴鐘泰Park Jong Tae

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photograph byGetty Images

posted2014/09/17 10:00

今年で41歳の元仏代表ピレスは2011年にアストンビラを退団して以来“無所属”が続いていた。

今年で41歳の元仏代表ピレスは2011年にアストンビラを退団して以来“無所属”が続いていた。

 インドのサッカー熱が急速に高まってきている。10月に9クラブによるインド・スーパーリーグ(ISL)が開幕予定で、元イタリア代表デルピエロ、元スウェーデン代表ユングベリ、元スペイン代表ルイス・ガルシア、元フランス代表ピレス、トレセゲらが参戦表明。その他にも元フランス代表アンリ、元アルゼンチン代表クレスポなどもISLへの参加を検討中と言われている。

 往年のスター選手が集結するその様はまるでJリーグ創成期のようだが、元FC琉球で'12年からインドでプレーする孫民哲(ソン・ミンチョル)はこう語る。

「あまり知られていないのが、ISLと従来のI(インド)リーグはまったく別物だということ。Jリーグみたいに、すでにあった日本サッカーリーグのクラブが発展して、という形ではなく、ISLに参加する9クラブはすべて新規に立ち上がったものです」

W杯に出た外国人選手を“所属させなければならない”。

 浅田真央、タイガー・ウッズ、マリア・シャラポワなどと契約を結ぶ大手マネジメント社「IMG」がインドサッカー協会のスポンサーとなり、1クラブ創立に20億円以上の予算が注ぎ込まれ、W杯出場経験のある外国人選手を“所属させなければならない”というルールまで設けているという。

 ISLは10月から12月の2カ月間行なわれ、Iリーグはその煽りを受けて来年1月に開幕することになった。孫が言う。

「選手からしたら、いい迷惑なんですけどね(苦笑)。開幕を遅らされた上に、チーム数も13から10に減りましたから。減った理由は、FIFAの規定に則った検査が実施され、それに引っ掛かったクラブはIリーグに参加できなくなった。'17年にU-17W杯を開催することになって、インドサッカー界を“クリーン”にしたい狙いもあるのでしょう」

 インドの最新FIFAランクは150位。Iリーグの歴史も'07年発足と浅く、レベルは「J2くらい」(孫)だという。

「それでも、インドサッカーは侮れないですよ。スピードがあって、“豆タンク”みたいな小さくてゴツい選手が多い。全般的に身体能力は日本人より高い印象です。育成が浸透すれば、大化けする可能性もある。何せ12億人もいますからね」

 果たしてISLはインドサッカー発展の起爆剤となれるか。

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