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甲子園に溢れる「右左」の選手たち。
イチローが10年前に作った“流れ”。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byHideki Sugiyama

posted2014/08/25 10:30

甲子園に溢れる「右左」の選手たち。イチローが10年前に作った“流れ”。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

プロ志望を公言している健大高崎の脇本直人。足で注目されたチームにあって、その圧倒的なパワーは異彩を放っていた。

 今年の甲子園、3回戦の試合を観戦したが、去年の猛暑の大会よりはいくぶん、しのぎやすかった。ライトからレフトへ吹く浜風が心地よかった。

 そして、49校の代表チームを見ていて気づくのは、左打者の多さであった。

 あくまで私の印象だが、昭和の時代、左打者が3人もいる打線を見ると「かなり多いな」と感じていた。2番、4番など右打者と交互に左打者を並べる「ジグザグ打線」ともなれば、特殊な打線に感じられた。

 ところが時代は移り変わり、甲子園では「右投げ左打ち」が珍しくなくなった。

 準々決勝に駒を進めた8チームのうち、どれだけ右投げ左打ちの打者がどれだけいるのか調べてみた。1つめの数字が右投げ左打ち、2つめの数字が左投げ左打ちの選手である(数字は3回戦でのもの)。

八戸学院光星 4人+0人
沖縄尚学      2人+0人
三重          2人+1人
敦賀気比     4人+1人
日本文理     1人+2人
大阪桐蔭     4人+1人
聖光学院     3人+1人
健大高崎     3人+1人

 3回戦を見たなかでも、印象に残った香月一也(大阪桐蔭)、脇本直人(健大高崎)は右投げ左打ち。身体能力、送球能力など素質の高い選手はみんな右投げ左打ちではないかと思うほどだった。

【次ページ】 イチローの全盛期に小学校2年生だった球児たち。

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