SCORE CARDBACK NUMBER
NBAやMLBより人気。W杯が米国に起こした旋風。
~“サッカー不毛の地”は今や昔~
posted2014/07/22 10:00
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Naoyoshi Sueishi
この夏、ある数字が米国のスポーツファンを驚かせた。ワールドカップのアメリカ国内でのテレビ視聴者数だ。
米国対ポルトガル戦の視聴者数は2470万人に達し、NBAファイナル(1550万人)や、昨年10月のワールドシリーズを大きく上回ったのである。NFLのプレーオフとスーパーボウルの視聴者数は1億1000万人と遠く及ばないが、サッカーは4大スポーツの国アメリカで着実に存在感を高めつつある。
そもそも米国は人口の17%がラテン系ということもあり、サッカー人気が出るポテンシャルは秘めていた。プレー人口はカリフォルニア州を中心に多く、若年層に限っては2番目のスポーツだ。