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男子800mで日本新記録が誕生。
中距離で大学生が強い理由とは? 

text by

金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

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photograph byAFLO SPORT

posted2014/05/20 11:00

男子800mで日本新記録が誕生。中距離で大学生が強い理由とは?<Number Web> photograph by AFLO SPORT

男子800mで5年ぶりに日本記録を更新した川元奨(中央)。ツイッターの自己紹介には「正直、陸上より甘いもの大好きです!!」と記されている。

2月に新スタートした有料メールマガジン、『メルマガNumber』
Number Webのリニューアルを記念して、1号分を無料公開します!
今回は「金哲彦の『忙しい大人のためのランニング講座』」
金さんが思わぬ場所を走ったり、男子800mの日本新記録更新を論じた
最新の5月16日配信分です。ぜひお楽しみください。

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 【1】「競馬RUN in 中山競馬場」

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 僕もついに競馬場デビュー!

 といっても……馬券を買ったわけではありません。

 これまでの人生でパチンコはもちろん、ギャンブル経験はほとんどなし。そもそも、マラソン人生自体がギャンブラーですから(笑)。

 行ってきたのは、最近はやりの“変わり種レース”。

 その名も、「競馬RUN in 中山競馬場」。

 ゲストとして大会を盛り上げました。

 ランニングレースは、山道で走るトレイルランニングもありますが、そのほとんどは、舗装道路(アスファルト)で走るロードレースが主流です。

 今回のように競馬場の柔らかいダートコースを走れるのはとっても珍しい。僕の役割はトークショーやレクチャーで、レースには実際参加しなかったのですが、試しに少しだけ馬場のダートを走ってみました。

とてもデリケートな競走馬ゆえに……。

金哲彦
1964年福岡県生まれ。早稲田大学時代は箱根駅伝で活躍し、2度の優勝に貢献。リクルート入社後、'87年に別府大分毎日マラソンで3位入賞。フルのベストタイムは'92年東亜マラソンで記録した2時間11分48秒。現役引退後は、リクルートランニングクラブ監督を経て、現在NPO法人ニッポンランナーズ理事長。プロ・ランニングコーチとして幅広い層を指導する他、駅伝・マラソン中継の解説、執筆などでも活躍中。『体幹ランニング』(講談社)、『3時間台で完走するマラソン』(光文社新書)など著書多数。

 ダートといっても、中山競馬場の馬場はほぼ“砂”です。

 海辺の砂浜よりもかなり深く、足が完全に埋まってしまいます。

 参加したランナーたちからは「走りにくくて辛すぎる」の声ばかり。

 リレーマラソン形式の種目もあり、一人で何回も走るチャンスがあったので、靴を履いていたランナーも、途中からはより走り易い裸足になっていきました。

 今回のイベントで特徴的だったのは、携帯、スマホ、カメラなどいつもレースで持参するもの一切の持ち込みが禁止だったこと。

 そのわけを関係者に聞いてみました。

 話では、ランナーたちが誤って馬場にそれらを落としてしまい馬が怪我をするかもしれない。それらのリスクを回避するためだそうです。

 話のなかで不思議だったのは、人間が飲むスポーツドリンクやジュースとかをこぼしてしまうとその匂いで馬の調子が悪くなるらしいとのこと。なので、給水所にも水しかありませんでした。競走馬って、とってもデリケートなのですね。

【次ページ】 男子800m日本記録更新!

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