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新春に夢も膨らむ、
期待のホープの初暴れ。
~プロレスを熱くする怪力コンビ~ 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

photograph byEssei Hara

posted2011/01/18 06:00

全日本との初交流試合で浜・中之上組に快勝し、大日本の意気を上げた関本(左)と岡林

全日本との初交流試合で浜・中之上組に快勝し、大日本の意気を上げた関本(左)と岡林

 新春からプロレス界が熱い。期待のホープたちが、うさぎ年にあやかってさらなる飛躍を狙い、初暴れ。筆者の「観戦眼」を楽しませてくれた。

 圧巻だったのは、1月3日、大日本プロレスの怪力コンビ、関本大介(29/写真左)・岡林裕二(28)組の全日本マット初殴り込みだった。浜亮太・中之上靖文組に圧勝し、「ウチの小鹿社長の代名詞だったアジアタッグを狙いたい」と、早くもベルト挑戦に名乗りを挙げた。

無名に近い存在から関本に鍛えられて強くなった岡林。

 大日本におけるストロング路線のエース・関本は、高知・明徳義塾高野球部出身。'07年プロレス大賞技能賞の獲得でその名を知られるようになった。現・ゼロワン世界ヘビー級王者。175cmと小柄ながら、中西学、大森隆男、佐藤耕平といった大型選手をバックブリーカーで担ぎ上げ、怪力ファイターとして目下、売り出し中だ。

 パートナーの岡林は、昨年暮れのプロレス大賞新人賞を受賞するまで、ほとんど無名に近い存在だった。26歳で大日本入り。ひとつ年上の関本に鍛えられて強くなった。関本とのコンビで現・BJW認定タッグ王者。丸刈りでアゴヒゲという不敵な面構えは10年選手並で、178cm、115kgの体はまるで岩のようだ。自衛隊でウエイトリフティングをやっていた経験を活かし、腕力だけなら師匠の関本にヒケをとらない。

 1月3日の一戦では、三冠ベルトを巻いたこともある205kgの珍獣、浜を関本と二人がかりのブレーンバスターでぶち投げ、「今度は一人で担ぎ上げてみたい」と新たなテーマをかかげるあたり、頼もしい。

「日本一のタッグチームにしてみせる」と意気込む関本。

「パワーだったら絶対メジャーに負けない。日本一のタッグチームにしてみせる」と関本は語るが、二人とも、力道山のタッグパートナーだった怪力・豊登を彷彿とさせるような体つきをしている。純粋な日本人コンビとしては、いままでいなかったタイプなだけに、昨年のプロレス大賞最優秀タッグチーム賞の中西学・ストロングマン組と対戦させてみたい――そんな夢まで膨らむのだ。

 全日本でも、アジアタッグ王者・征矢学の実弟、征矢匠(23)が2日、兄を相手にデビューした。178cm、102kgのガッチリした体つきで、こちらも楽しみな素材。百田兄弟以来の兄弟チーム誕生も近い。

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