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帰ってきた蝶野正洋の
小気味いい爆弾に期待。
~故・橋本真也の長男と対戦へ~ 

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門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2011/02/23 06:00

帰ってきた蝶野正洋の小気味いい爆弾に期待。~故・橋本真也の長男と対戦へ~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

「業界を盛り上げるためならば……」

 昨年11月にアントニオ猪木率いるIGFのエグゼクティブ・プロデューサーに就任したばかりの蝶野正洋。2月5日、福岡国際センターで行なわれた「GENOME14」大会が、IGFでの初仕事となった。

 昨年1月、長年育った新日本プロレスを退団してから鳴りを潜めていた“黒いカリスマ”が、フリーとして久しぶりにリングのど真ん中に戻ってきた。9月になれば48歳。強面キャラクターに似合わぬ“年男”が「オイ、お前ら、俺を忘れるなよ」と、ドスのきいたパフォーマンスで熱いウエーブを起こしてくれそうだ。

「これからはプロレスを楽しみたい」と語る蝶野が、「引退」などというフレーズを発したことは一度もない。「俺の生業はプロレスラー、プロデューサー、そしてプロモーターだ」と黒メガネ越しにキッパリ言い切る。

 3月6日には、両国国技館で開催予定のゼロワン創立10周年記念大会で、“破壊王”故・橋本真也さんの長男・大地君(18)のデビュー戦(60分1本勝負)の相手を務めることが決まった。

“黒いカリスマ”蝶野が持つもう一つの顔。

 破壊王ジュニアに対し、「試合はプロテストの様相になる。ダメならもう1年、出直しでやらせる」と厳しい眼差しの親心。自身は昨年11月、全日本の台湾遠征に帯同し、“闘魂三銃士”の盟友、武藤敬司とコンビを組んでタッグマッチを戦っているが、国内の試合は約1年ぶり。両国のリングで戦うのは、自らプロデュースしプロモーターとなった'09年10月のデビュー25周年記念興行以来のことになる。

 “黒いカリスマ”には、もう一つの顔がある。アパレル事業の経営者だ。黒を基調としたオリジナルブランド「アリストトリスト」は設立してから10年。スーツ、パーカー、アクセサリーからグッズ商品まで、すべてドイツ人の妻、マルティーナ夫人のアイデアとデザインという。「社長はマルティーナで、一切任せているが、経理は俺がちゃんと目を通す。繊維業界は景気の変動をモロに受けるから厳しいですよ」と現実的な側面ものぞかせる。

「基本的にはフリーのスタンス。オファーがあればどこにでも」という蝶野。古巣・新日本は来春、創立40周年を迎える。毒味の効いた小気味いい爆弾を落としてほしいものだ。

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