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いつも心に“大洋”を!
異能の脳外科医・近藤惣一郎の半生。 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

PROFILE

photograph bySoichiro Kondo

posted2014/02/24 10:40

いつも心に“大洋”を!異能の脳外科医・近藤惣一郎の半生。<Number Web> photograph by Soichiro Kondo

2月5日、キャンプ地・宜野湾で三浦大輔番長とツーショットをきめる近藤氏。

 人生は、荒波SHOW。

 寄せては返す大波小波、試練と忍耐の連続であるのだと、この数カ月の間にわが身に降りかかった災厄を振り返り改めて実感している今日この頃。

 連載を休止しているこの間、父が死病の宣告を受け、妻は子を連れて実家へと帰って行ってしまった。いいことなんてあるわけがない。あっても38年に一度だという大洋メンタリティを備えた筆者とて、流石に今回のことに関しては、ヘコんでいる。

 人生と野球は良く似ている。上手くいったと思ってもその通りに行った試しがない。そう、最下位脱出を果たして、戦力が整い上を目指せると思った途端に、モーガンが去り、鶴岡が阪神に獲られる。これぞ大洋。これぞ人生。この球団はDeNAになった今とて、まったくもって安穏とさせてはくれない。

 そんなどん底の最中で、お会いしたのが近藤惣一郎氏だった。

「アジアを取り仕切る謎のフィクサー」な出で立ち。

ハマスタのエキサイティング・シートから、番長の登板に熱い視線を送る。

 浅黒く日焼けした肌に、腰まで伸びるロングヘアのチョンマゲ、シャツのボタンはヘソ上までオープン。ピッチピチのホワイトジーンズからすらりと伸びた外国人のような長い脚。現代の傾奇者ともいうべき派手な出で立ちは、飛行機の中で目撃した千原ジュニア氏が「アジアを取り仕切る謎のフィクサー」と評したように、すれ違えば二度見する確率120%。500m先からでも何かいる雰囲気を察知できてしまう圧倒的なひとりサムライジャパン。

 そんな近藤氏の正体は、京大出身の脳外科医にして、美容整形の世界へ転身した異端の経歴を持つカリスマドクターである。現在は品川と大阪に美容外科 “SOグレイスクリニック”を開業。脳外科手術の技術を応用した、世界初のオリジナル若返り術「切らないリフトアップ治療:チタンペックリフト」を開発。『目のクマ・たるみ治療』『顔の若返り治療』の第一人者として年間1000件以上の手術・治療を行い、予約3カ月待ちという人気を誇っている。

 年商数億というケタ違いの金額を一人で稼ぎ出す近藤氏は『稼いだお金は、貯めるのではなく、ベストな方法で使うこと』をモットーとし、全国から訪れる患者に待ち時間・空間を満足してもらおうと、クリニックの待合室には500万円のソファーをはじめイタリア製高級家具を並べ、自らも数千万の高級外車を走らせ、毎週、東京と大阪を飛行機で往復し飛び回る。更に最終的には琵琶湖畔の土地を買い占め、前方後円墳を作ろうと目論んでいるのだとか。

【次ページ】 「今の僕があるすべては大洋のおかげなんです」

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