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“強面白かった”馬、オルフェーヴル。
ラストランの有馬記念でサプライズは? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2013/12/20 10:30

“強面白かった”馬、オルフェーヴル。ラストランの有馬記念でサプライズは?<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

今年の有馬記念までの通算成績は20戦11勝、うちGI5勝。現在のところステイゴールド産駒の出世頭である。

オルフェに馬体を併せるのはあの馬か?

 今年の有馬記念には、オルフェの苦手な女は出てこない。

 昨年は凱旋門賞の2日後に帰国便に乗るというキツいスケジュールだったが、今年は凱旋門賞のあと1週間以上フランスに滞在し、すっかり疲れをとってから帰国。中6週でジャパンカップに臨んだ昨年より、臨戦課程に余裕がある。

 朝日杯フューチュリティステークスの日、中山競馬場ですれ違い、会釈したときの池江の表情と声の張りから、

――ん、オルフェの具合、いいんだな。

 と思った。

 ラストランとなるここでは、勝って「世界最強」と思わせる走りを見せてくれるだろう。

グランプリホース同士、最初で最後の「OG対決」。

 この馬とジェンティルドンナ、そして昨年のグランプリホースのゴールドシップ(牡4歳、父ステイゴールド、栗東・須貝尚介厩舎)は「OGG三強」と呼ばれながら、ついに3頭揃って同じレースに出ることはなかった。

 しかし、ここでオルフェ対ゴールドシップの「OG対決」が初めて実現する。

 願わくば、3コーナーから動いたゴールドの外にオルフェがつけて内の馬たちをひとマクりにし、直線、3番手以下を大きく離し、馬体をビッシリ併せて叩き合う……といった、ゾクゾクするようなレースになってほしい。

 菊花賞から始まった本稿の秋GIプレビューも総決算を迎えた。

◎オルフェーヴル
○ゴールドシップ
▲ウインバリアシオン
△トーセンジョーダン
×ヴェルデグリーン

 当てて、儲けて、笑って、一年を締めくくりたいものだ。

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オルフェーヴル
ゴールドシップ
ウインバリアシオン
トーセンジョーダン
ヴェルデグリーン

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