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快速牝馬ベルカントをパートナーに、
武豊、朝日杯でGI全制覇なるか? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2013/12/14 08:01

快速牝馬ベルカントをパートナーに、武豊、朝日杯でGI全制覇なるか?<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ベルカントの調教師角田晃一はのちにブエナビスタの母となるビワハイジに騎乗してダービーに出走した経験がある。

 来年から朝日杯フューチュリティステークス(12月15日、中山芝1600m、2歳GI)は、直線が長く、力どおりに決まりやすい阪神芝外回り1600mに舞台を移す。トリッキーな中山芝1600mで行なわれる2歳王者決定戦は、これが最後になるわけだ。その意味で区切りとなる今年は、どんなレースになるだろうか。

 先週の阪神ジュベナイルフィリーズには5頭の重賞勝ち馬が出走した。うち3頭は重賞で牡馬を負かした無敗馬という超豪華ラインナップだった。

 それに対し、ここに出てくる重賞勝ち馬は1頭だけで、しかも牝馬である。

 東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ったイスラボニータも、京王杯2歳ステークスの勝ち馬カラダレジェンドも、京都2歳ステークスを差し切った良血馬トーセンスターダムも出てこない。

 このメンバーでは熱戦は期待できないのか……というと、どっこい、例年にはない見どころがいくつもある。

相手関係だけでなく、このコースが向くベルカント。

 一番の見どころは、メンバー中唯一の重賞勝ち馬であるベルカント(牝、父サクラバクシンオー、栗東・角田晃一厩舎)に乗る武豊が、前人未到のJRA・GI全制覇(平地22レース)をやってのけるかどうか、だろう。

 先週の阪神ジュベナイルではなくこちらを選んだのは、相手関係云々以上に、直線の短い中山のほうがこの馬に向いているからだ。気性が前向きすぎ、走り出したとたん全速力で行きたがる。すぐトップスピードに達してしまうその走りが、阪神では欠点になっても、ここでは大きな武器になる。

 管理調教師の角田が理想としていた枠は、内で後入れとなる偶数枠の「1枠2番」だったというが、セカンドベストと言える1枠1番を引いた。これならスピードを生かすレースがしやすい。

【次ページ】 最優秀2歳牡馬、2歳牝馬の行方は?

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