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今季NBAがいよいよ開幕。
王者ヒートの対抗馬は?
~3連覇阻止へ燃える男たち~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2013/10/17 06:01

今季NBAがいよいよ開幕。王者ヒートの対抗馬は?~3連覇阻止へ燃える男たち~<Number Web> photograph by Getty Images

ヒート連覇の立役者、レブロン・ジェイムスの仕上がりは果たして。

 NBAディフェンディング・チャンピオン、マイアミ・ヒートの新シーズンは、“天国”で始まった。6月に連覇を果たしたヒートは、今季のトレーニングキャンプ地に、カリブ海に浮かぶバハマの島、パラダイスアイランドを選んだのだ。青い空と青い海が広がり、時間がゆっくりと流れる南の島。マイアミの海を見慣れた彼らにとっても別世界だった。

 もっとも、バハマだろうと天国だろうと、そしてヒートが2年連続チャンピオンであろうと、この島での4日間はバケーションではなかった。ライバルチームの多くがヒートに照準を定めてチーム補強をし、パワーアップしているのを見たら、休んでなぞいられない。

 イースタン・カンファレンスの戦いは、昨季にも増して熾烈だ。カンファレンス・ファイナルで第7戦まで争った強敵インディアナ・ペイサーズは、故障で、昨季5試合しか出場できなかったダニー・グレンジャーが復帰し、ルイス・スコラを加えてオフェンスを補強。2シーズン前にリーグ最高成績をあげたシカゴ・ブルズは、'11年MVPのデリック・ローズが復活して、頂点を狙う。

ダンカン、デュラントらが秘める“負けた悔しさ”。

 ウェスタン・カンファレンスにも、王座を狙うチームがひしめいている。筆頭は、6月のファイナル第6戦で、手の届くところにあった優勝を取り逃したサンアントニオ・スパーズ。不動の戦力に加え、何といってもヒートにはないものがある。“負けた悔しさ”だ。敗戦から3カ月以上たった今でも負けた悔しさや痛みは消えていないと、口々に認める。

 ティム・ダンカンは言う。

「まだすべての傷が癒えるときではない。もう少し、傷口をただれさせ、あの時のことを考え続けようと思う」

 勝負の世界では、その痛みが壁を乗り越える力になることもある。敗者だけに与えられた特別な力だ。

 '12年NBAファイナルでヒートに敗れたオクラホマシティ・サンダーは、唯一レブロン・ジェイムスと互角に渡り合える選手、ケビン・デュラントがいるのが一番の強みだ。昨季はラッセル・ウェストブルックの膝の故障でNBAファイナル進出はならなかったが、ウェストブルックが復帰すれば、デュラントとのコンビは強力だ。

【次ページ】 3連覇に向けて、ヒートはマンネリ化を打破できるか?

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