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もうひとりの黄金世代、
大堀裕次郎の台頭に期待。
~日本アマゴルフ王者の覚醒~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

photograph byJGA

posted2013/08/05 06:00

もうひとりの黄金世代、大堀裕次郎の台頭に期待。~日本アマゴルフ王者の覚醒~<Number Web> photograph by JGA

 今年の日本アマチュアゴルフ選手権を制したのは、大阪学院大学4年の大堀裕次郎だった。

 4人兄弟の末っ子の彼は、兄・耕太郎さんの影響で10歳からゴルフを始め、2010年の日本女子学生チャンピオンに輝いた2学年上の姉・薫さんにも支えられてきた。

 小学6年生のときにジャングルジムから落ちて、左腕の肘を骨折するというアクシデントもあり、スイングも左肘の使い方が変則だが、182cmの長身から繰り出すドライバーショットは、平均飛距離300ヤードに迫る。

 中学生の頃は、同じ年の石川遼たちとチームジャパン・ジュニアに選抜され、ともに合宿を行なった経験もある。

 しかし、高校生になるとスランプに陥り、その後は目立った活躍ができなくなってしまった。

 そんな大堀を目覚めさせたのが湯原信光である。昨年の日本プロシニアで偶然、湯原のキャディを務めた大堀はあることに気がついた。

「シニアの選手たちはミスをしても引きずる人はひとりもいないんです。ミスした瞬間は怒っていても、次の瞬間には切り替わっている。ゲーム中のオンとオフの使い分けが上手で、自分に足りないものが、いろいろ見えました」

キャディの立場で湯原信光から学び、プロ転向への道を歩む。

 目の前の霧がパッと開けた大堀は、その後、湯原と交流を持ち、このオフにはタイの合宿に誘ってもらったという。

 がむしゃらな勢いとパワーが目立つレギュラーツアーの選手や同世代の選手たちの中で、スランプの自分と対比して活路を見出すのは、かえって難しかったのかもしれない。

 日本アマのタイトルを手にした大堀は今年、QT(ツアープロのテスト)に挑戦し、プロ転向を目指す。

 石川遼、松山英樹と同学年の黄金世代の1人として、プロでも存在感を示すことができるか。

 2つ上には、小平智や藤本佳則、薗田峻輔などの実力者もいて、20代前半の世代が、ようやく石川遼という個の活躍だけでなく、塊となってきたという印象がある。

 彼らはジュニア時代からのライバルでもあり、紛れもなく、これからの日本男子ゴルフの中軸となる世代だろう。

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