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ヤンキース2巡目指名の
加藤豪将、18歳のこだわり。
~憧れのイチローと同じグラウンドへ~ 

text by

四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byAFLO

posted2013/07/01 06:01

ヤンキース2巡目指名の加藤豪将、18歳のこだわり。~憧れのイチローと同じグラウンドへ~<Number Web> photograph by AFLO

高校の卒業式翌日にヤンキースの練習に参加した加藤。身長はイチローより高い188cm。

 18歳の日本人高校生、加藤豪将(ごうすけ)が、ヤンキースからドラフト2巡目で指名された。6月14日には遠征先のアナハイムに招待され、試合前には憧れのイチローと一緒に打撃練習を行なったほか、ジラルディ監督、黒田、カノらと親交を深めるなど、一日体験入団を味わった。

「イチローさんと同じユニフォームを着られる。こういう経験はもうないと思います。フレンドリーで楽しかったです。いつか一緒にプレーしようと言ってもらいました」

 全体66番目の指名は、二塁手としては大学生も含めトップクラスの評価。今ドラフト会議を前に、加藤の存在は米球界スカウト陣の中でも有名だったが、名門UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)への奨学金進学が有力視されていたこともあり、各球団は上位指名を回避すると見られていた。その間隙を縫うように、ヤンキースが2巡目指名に踏み切り、加藤の心を揺さぶった。

全米屈指の強豪校で定位置を確保し、打率や安打数の記録を更新。

 全米屈指の強豪で、レベルに応じて3軍に振り分けられるランチョバーナード高では、入学直後から一軍の正二塁手兼遊撃手としてプレーしてきた。在学中には、打率、安打数など5部門で学校記録を更新したほか、全米の優秀選手が集まる選抜試合などでも活躍してきた。同じサンディエゴに居住し、家族ぐるみの付き合いがある大塚晶文が「なんでもできる選手。カノの次の二塁手になれる」と評価するほどで、指名順位通り、期待値はきわめて高い。

 幼い頃からイチローに憧れ、左打ちに変え、用具にもこだわり続けた。米国で生活しながらも、グラブはスラッガー、スパイクはアシックスと、日本製の一流品を愛用。イチローを真似て朝からカレーを食べた時期もあったという。

 ただ、いかに卓越した資質があったとしても、すぐに第一線でプレーできるほど、メジャーの世界は甘くはない。最低でも2、3年はマイナーでじっくりと身体作りに専念する必要がある。

「これからは死にものぐるいで練習して、いつかはイチローさんが立ったヤンキースタジアムでプレーしたいです」

 米国の高校からドラフト経由でメジャーを目指す新パターン。加藤の歩む道は、日本人選手にとって、また新たなバリエーションとなりそうだ。

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