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<糖質制限ダイエットの成功者が語る> ノンフィクション作家・桐山秀樹 「楽しくて自由な“断シャリ”ライフ」 

text by

鎌田幸世

鎌田幸世Sachiyo Kamata

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photograph byAsami Enomoto

posted2013/05/30 06:00

<糖質制限ダイエットの成功者が語る> ノンフィクション作家・桐山秀樹 「楽しくて自由な“断シャリ”ライフ」<Number Web> photograph by Asami Enomoto
ここ最近話題の「糖質制限ダイエット」。お腹いっぱいになっても
食べるものに気を付ければ痩せるという夢のような食事法。

好評発売中のNumber Do『太らない生活 2013~健康と軽い体を手に入れよう~』でも、様々な角度から検証しています。今回は糖質制限に成功したノンフィクション作家、桐山秀樹さんの実践記を特別に全文公開します!

 糖質制限をはじめてわずか3週間で20kgのダイエットに成功した桐山さん。糖尿病治療の一環として始めたものの、その面白さにハマり、メタボな友人たちを勧誘して「おやじダイエット部」を設立。「糖質制限の伝道師」として全国を駆け回っている。

4日目で体内の脂肪を燃やすスイッチが入ったのが分かった!

 糖質制限が生まれて初めてのダイエットでした。子どもの頃からぽっちゃりで運動嫌い。やせるとか、健康になるとか一度も考えたことがなくて。脂肪よりも炭水化物のほうがヘルシーだと思っていたから、執筆中はパスタとかをモリモリ食べていました(笑)。今思えば、“健康IQ”ゼロでしたね。糖質制限を知ったのは雑誌の特集記事。作家の勘が働きましてね、「これだ!」と思ったんです。理論も納得のいくものでした。その足でキッチンに行き、糖質制限の朝食をつくりました。これがすべてのはじまりです。

 最初はやっぱり辛かったですよ。食べられないと思うと無性に食べたくなってね(笑)。でも、4日目くらいに体内の脂肪を燃やすスイッチに切り替わったのが分かった。パーンと音がした……と錯覚するくらいにね。そこから1週間で10kg、2週間でまた10kgみるみる落ちて。辛さよりも面白さが勝るようになって、のめり込んでいきました。

なじみの店や食材、レシピを開拓して「黄金パターン」をつくる。

 糖質制限には基本のルールがあるけど、それさえ抑えておけばあとは自由。なじみの店や使える食材、レシピを開拓して、自分の「黄金パターン」をつくりあげていく。僕の場合、ふすまパンと豆腐で、主食不在のさみしさを乗り越えました。サバ缶の味噌汁とか油揚げピザとか、鉄板メニューもできたし、多少のワガママを聞いてもらえるなじみの店も東京、京都、名古屋と増えました。取引先、出張先、旅先など、新しい黄金パターンを増やしていくのがゲーム感覚で面白いんです。

 外食でネックになるのはランチかな。主食の代わりにおかずを増やすとコストが1.5倍はかかる。でも、糖質制限の要は夜なので、そこを守れば昼に炭水化物食べても大丈夫。僕もたまに麺類とか食べちゃいますね。一番いいのは手作り弁当なんだけど、おかずを多く作るのが面倒だって奥さんが反対する家庭もある。そういう場合は自分ひとりではじめて成果を見せる作戦が有効です。女性は成果に弱いから、必ずのっかってきますよ(笑)。

【次ページ】 脱線と修正を繰り返して自分の糖質制限スタイルを。

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桐山秀樹

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