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女子ゴルフ界に浸透する、
アヤコイズムの継承者。
~スイングと心を磨く森田理香子~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2013/05/26 08:00

女子ゴルフ界に浸透する、アヤコイズムの継承者。~スイングと心を磨く森田理香子~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

森田はサロンパスカップで3日目に首位に立つも最終日で逆転を許し今季3度目の3位に。

 ここ数年、岡本綾子の門下生の活躍が際立っている。

 5月上旬に行なわれたサロンパスカップで最終日まで優勝争いを演じた森田理香子をはじめ、服部真夕、表純子、青山加織、若林舞衣子たちである。

 彼女たちの中でも最近、力を伸ばしているのが森田だ。

「私がゴルフで得たものを若い選手に引き継ぎたい」と、定期的に有望な女子プロゴルファーへの指導を行なう岡本のもとに、森田が入門したのは2009年の秋だった。

 翌'10年10月に、樋口久子IDC大塚家具レディスで初優勝を飾り、'12年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2勝目をあげた。賞金ランキングも'10年の28位、'11年の21位、そして'12年は一気に7位へと浮上している。

 今季は開幕戦のダイキンオーキッドでいきなり優勝を飾り、10戦までで3位以内が5戦と安定した成績を残している。

 彼女の持ち味のひとつは、164cmの身長から生まれる、柔軟で力強いスイングだ。

2人が目指す「力強さと美しさを兼ね備えた完全無欠のスイング」。

 師匠である岡本の教えをひと言で表現するなら、「スイングと心のテンポ」。岡本が米女子ツアー賞金女王を獲得した'87年、絶好調のときは「(アイアンのフェースとボールの間に)葉っぱ一枚噛んでも、すぐに感じるし、どこへ飛んでいくかも解った」という。このスイングリズムとテンポは、腰を痛めて手術した後に獲得したものだった。

「もし腰を痛めないで、あのままのスイングでプレーしていたら、もっと波のあるゴルフになっていたと思う。それは自然に、神様が与えてくれたものだったのかもしれないけど、私のスイングは大きく変わりましたよ」

 いま、その技術を門下生に教えると同時に、米女子ツアーの頂点にまで登り詰めたメンタルの保ち方、発想力までをも植えつけているように思える。

 森田が岡本と目指しているのは、「力強さと美しさを兼ね備えた完全無欠のスイング」。昨年は抜群の飛距離を武器に、11個のイーグルを奪い、16年ぶりにシーズン最多記録も更新した。

 門下生のエースとなりつつある森田を筆頭に“アヤコイズム”は女子ゴルフ界に着実に浸透し始めていると言えよう。

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