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悩める石川遼に今、贈りたい言葉。
~米ツアー1年目の壁を破るヒント~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2013/02/27 06:00

悩める石川遼に今、贈りたい言葉。~米ツアー1年目の壁を破るヒント~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

 今シーズンから米ツアーに本格参戦した石川遼のデビューは、いわば3打席3三振だったといってよい。

 初戦のヒュマナチャレンジ、2戦目のファーマーズ・インシュランスオープン、3戦目のフェニックスオープンともに予選落ち。それも“惜しくも”という形容詞がつけられないほどの完敗だった。

 3戦のデータがその惨状を物語っている。ティショットでフェアウエイを捉えた確率は52.58%、グリーンにパーオンできた確率は65.87%、パッティングは1ホール平均1.82と、各部門とも100位を大きく下回った。

 結果と数字だけを見れば、最悪のスタートである。本人の口が重いのも致し方ないだろう。

 すでに石川は、過去4年間で米ツアー40試合以上を経験している。そのレベルの高さは実感しているし、コースセッティングの難しさも解っているはずだ。

「そう簡単に予選通過できるフィールドだと思っていない」と本人が語っているのならば、むしろもっとルーキーらしく伸び伸びとプレーしてほしいと思うのだ。

ジャンボ尾崎が言った「思い切って三振してこい」の気持ちで。

 どうも、精神的にマイナス思考に陥り、思い詰めるあまり表情が暗いような気がする。挑むフィールドが高く険しい難関だと感じているのであれば、居直って溌剌とした笑顔で戦っている姿を見たい。

 石川の表情を見るにつけ、かつてジャンボ尾崎がこんなことを言っていたのを思い出す。

「20代前半の選手で、大器の素養があるならば、今日80を叩いても明日には66とか65を平気で出してしまうような、アップダウンが激しい方がいい。小さくまとまるなと言いたい。思い切って三振してこいってね」

 これこそまさに、悩める石川に贈る言葉としてふさわしい。

 これまで練習あるのみという姿勢で不調を乗り越えていた石川は、同じようにともかく練習を積み重ねることで低迷を脱却しようとしているに違いない。

 でも、日本から世界というフィールドに飛び込んだからには、練習だけに頼るのではなく、視野そのものを広げてみるのも必要だ。

 そう、今はもっと心ゆくまで思い切って三振をする時期ととらえてもよいのではないか。

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