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復活した若きリーダーが
弱小ウォリアーズを変える。
~NBA屈指のシューター、S・カリー~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2012/12/22 08:00

復活した若きリーダーが弱小ウォリアーズを変える。~NBA屈指のシューター、S・カリー~<Number Web> photograph by Getty Images

NBA屈指のシュート力を持つカリーの究極の目標は、3P成功数で歴代1位になること。

 ステファン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)にとって、記憶に残っている最初のNBA試合は5歳のとき、父、デルが所属していたシャーロット・ホーネッツが、プレイオフでボストン・セルティックス相手に劇的な勝利をあげた試合だった。父からのパスを受けて逆転シュートを決めたアロンゾ・モーニングに、父が真っ先に飛びついたことまで覚えているという。

 それから20年近い年月がたち、今では彼自身もNBA選手だ。父親譲りのシュート力に加え、バスケ感覚に優れた賢い選手で、3年前にウォリアーズからドラフト1巡目7位という高い順位で指名されたのだ。

 しかし、NBAに入って最初の3シーズンは決して楽ではなかった。チームは成績低迷で1度もプレイオフに出られず、その間に2度ヘッドコーチが交代。カリーも足首の故障に悩まされ、昨季は66試合中40試合を欠場。今年春には、2年連続で足首の手術を受けた。

 それでも今シーズンは、ようやく明るい兆しが見え始めた。昨季からヘッドコーチに就いたマーク・ジャクソンの方針が浸透し始めたチームは、12月11日現在14勝7敗で、西カンファレンス5位の成績。まだシーズンの4分の1にすぎないとはいえ、このペースを保てば十分プレイオフに出られる成績だ。

18シーズンで1度だけしかプレイオフ出場経験のないチームを牽引。

 個人としてもシーズン前にチームと4年間4400万ドルの契約延長で合意。コートでも、チームリーダーとして信頼され、任されるようになり、平均20点、6.5アシストの活躍でチームを引っ張る。彼自身、足首に不安がなくなり、思い切りプレーできるようになったのも大きいと言う。また、昨季まではうまくいかないとすぐに苛立ちを表に出していたのだが、今季はチーム全体への影響も考え、不調なときでも努めて前向きなエネルギーを出すように心がけてもいるという。

 今シーズンの目標は、あのプレイオフの興奮を自ら経験すること。何しろ、ウォリアーズは最近18シーズンで1度しかプレイオフに出ていないのだ。

「プレイオフに出られれば、ファンも喜んでくれると思う」とカリーは言う。「口で言うほど簡単ではないのはわかっている。でも、何としてでもプレイオフに出たい。それが最初の目標だ」

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