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大胆不敵な新人王が率いる、
若きキャブスの躍進なるか。
~NBA期待の新星、アービング~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2012/11/28 06:00

大胆不敵な新人王が率いる、若きキャブスの躍進なるか。~NBA期待の新星、アービング~<Number Web> photograph by Getty Images

 今年7月、ロンドン五輪前のアメリカ代表合宿中、代表アシスタントコーチのネイト・マクミランの目に留まったことがあった。NBA若手から成る選抜チームとの練習試合の後、他の若手選手たちが代表選手の邪魔にならないように、彼らの使っていないゴールでシュート練習をしていた中で、昨季のNBA新人王カイリー・アービング(クリーブランド・キャバリアーズ)だけは代表選手たちに混ざり、ジョークや言葉を交わしながらシュートを打っていたのだ。

「その様子を見ているだけで彼が仲間に入りたいと思っているのがわかった」とマクミランは言う。「彼は代表メンバーと互角にプレーできると思っているんだ」

 アービングは単に談笑していただけではなかった。大胆にもコービー・ブライアント相手に1対1の勝負を挑み、ブライアントからのトラッシュトークにも物怖じすることなく、言い返していた。

「確かに彼はバスケット界最高の選手だ。でも僕だって、彼と1対1で渡り合えるという自信は持っている」とアービングは強気に語る。

レジェンドたちに“2年目の壁”を乗り越える助言を求める積極性。

 弱冠20歳のユーチューブ世代だけに、コート上のムーブの多くはインターネットで映像を繰り返し見て覚えたのだという。プロ入り2シーズン目を迎えるにあたって、かつて映像でしか見ることができなかったお気に入りの先輩ポイントガードたちに“2年目の壁”を乗り越えるためのアドバイスを求めたという。中でも、マジック・ジョンソンやクリス・ポール、デリック・ローズに注目した。

「彼らはみんな、2年目に大きく伸びた選手ばかりだから」とアービングは、その3人を選んだ理由を説明する。

 今シーズンは、チームに同じ20歳の新人ガード、ディオン・ウェイターズが加入し、共にスターティング・コンビを組んでいる。彼とは高校の頃からよく対戦していて、お互いのことをよく知る仲だ。

 2人を中心とする若いキャブスの今シーズンの目標はプレイオフ出場。昨季は東カンファレンスで下から3番目だった。目標達成には大躍進が必要だ。

「毎晩、きちんと準備をして試合に挑めば、誰が相手でも互角に戦える」とアービングは言う。「ほかの人たちがどう思うかは関係ない。僕は、自分たちがプレイオフに出られると信じている」

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