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新人デイビスの武器は
抜群の実績と“1本眉毛”。
~NBAドラフト1位指名の潜在能力~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2012/10/16 06:00

新人デイビスの武器は抜群の実績と“1本眉毛”。~NBAドラフト1位指名の潜在能力~<Number Web> photograph by Getty Images

身長208cmでリーチもあるデイビスは、リバウンドやブロックなど守備面の評価が高い。

 どんな世界でも、新人にとって自分の名前や顔を覚えてもらうことは大事なことだ。それが、人気が大事な評価基準となるプロスポーツの世界となれば、なおさらだ。その点、アンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ホーネッツ)は、今季のNBAのルーキーたちの中ですでに、一歩抜きん出ている。

 名前こそ平凡で、年齢もまだ19歳と若いが、名門ケンタッキー大出身、昨季のNCAAチャンピオン、6月のNBAドラフトのトップ指名と、デイビスの実績はずば抜けている。夏にはアメリカのロンドン五輪代表メンバーに選ばれ、バスケットボールのアメリカ代表選手として史上最年少の金メダリストになった。オリンピックでは出場時間は短かったが、印象に残るダンクやブロックを披露した。

 しかし、彼の“武器”は何といっても、その1本眉毛だ。太く、大きな弧を描いた眉毛が左右1本につながっていて、一度見たら忘れられない風貌をしている。デイビスいわく、特に手入れもせず自然なままの状態らしいが、「ほかの人と違うのがいい」という理由で今後も剃ったり整えたりすることなく、1本眉毛をキープしていくという。他人に商品化されて利用されないように、大学時代からよく使われていたキャッチコピー、「眉毛を恐れよ」「眉毛をあげよう」をドラフト前に商標登録した。意外としたたかだ。

五輪期間中に学んだ、レブロンらからの助言やプロとしての姿勢。

 もっとも、バスケットボールの話になるといたって謙虚、地に足がついている。たとえば、7月にホーネッツと3年1600万ドルの契約を交わしたのに、「僕はまだNBA選手ではない。NBAの試合を戦って初めて、NBA選手になるのだと思う。今はまだ、ただ単に“バスケットボールをしているやつ”だ」と言う。

 オリンピック中には、レブロン・ジェイムスら、NBAのトップにいる代表チームメイトたちから直にアドバイスを受け、彼らのプロとしての姿勢を間近で見聞きした。そうした経験によって学んだことも多かったようだ。

 目標とするのはケビン・ガーネット。ディフェンス力があるところや、負けている試合でも全力を尽くすところに一目置いているという。

「でも、誰もほかの人にはなれないのだからプレッシャーは感じない。自分らしく、努力を続けることが大事だ」

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