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フェラーリ浜島氏が語る、
濃密な後半決戦の勝算。
~アロンソと挑む超過密日程~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2012/08/30 06:00

フェラーリ浜島氏が語る、濃密な後半決戦の勝算。~アロンソと挑む超過密日程~<Number Web> photograph by AFLO

浜島氏はブリヂストンがF1にタイヤを供給していた1997年~2010年まで現場の総指揮を執った。

 9月から超過密日程の後半戦が始まる。ヨーロッパからアジアへ、そして中東からさらに北米と南米を巡る「大転戦ツアー」で、月間3戦ペースという過酷な戦いである。

 この後半決戦を前に、夏休み期間を利用して帰国していたフェラーリ・チーム所属の浜島裕英エンジニアが小生主催のイベントにゲスト出演してくれた。

「8月はレースが無く、僕らは決められた2週間の“ファクトリー・シャットダウン(完全操業停止)”を早めにとりました。この間はチームのコンピュータ・サーバーが使えないので、実質的にすべてストップです。電話で話くらいはできますがそれでは何も(笑)」

 18日のイベント当日は国内スーパーGT・鈴鹿1000km予選があったが、浜島氏は控室で「今年から鈴鹿は西コースが新舗装に変わり、セットアップやタイヤ・マッチングなど変化があるでしょうからね」とラップタイムなどを逐一チェック。長年ブリヂストン・タイヤで辣腕をふるってきた、フェラーリ唯一の日本人スタッフとしてこの新舗装の鈴鹿に臨む。名門チームの期待に応えたいと休暇中もひたむきに最新情報を収集する態度がとても印象に残った。

 現在首位のF・アロンソが2位M・ウェバーを40点リードしているフェラーリとしては、まず次戦ベルギーGPに備えたアップデートに取りかかり、その次の母国イタリアGPが重点レースになる。

「後半戦は過密日程ですから感覚的に10月の鈴鹿・日本GPはもうあっという間です。(9月中に)あと2つは勝っておきたい――」と思わず本音をもらした。

アロンソの適切なコメントは、「シューマッハー以上のもの」。

 チームは'07年のK・ライコネン以来、ドライバーズ・タイトルから遠ざかったままだ。アロンソ自身も'06年ルノーでの2冠目以後、6年ぶりの覇権を狙う。

「ライバルですか? 個人的にはベッテルをマークしています。前半最後のハンガリーGPではマクラーレンが確かに速かったですが、あのコースで彼らは以前から強い。実力をベルギーGPで見極めたいです。アロンソは会議で冷静に適切なコメントをしてくれるので、昔のシューマッハー以上のものを感じていますよ」

 入社1年目浜島氏と加入3年目アロンソ。後半戦の過密日程にチームワークで挑むフェラーリである。

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