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昨季の悔しさを乗り越えた
両エースのファイナル対決。
~K・デュラントとL・ジェイムス~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2012/07/09 06:00

昨季の悔しさを乗り越えた両エースのファイナル対決。~K・デュラントとL・ジェイムス~<Number Web> photograph by Getty Images

ジェイムス(右)はファイナル平均28.6得点、デュラントは30.6得点とチームを牽引した。

 去年11月、ケビン・デュラントは、レブロン・ジェイムスに誘われて、ジェイムスの故郷、オハイオ州アクロンを訪れた。NBAがロックアウト中で、いつシーズンが始まるかわからなかった頃だ。それでも、いや、だからこそ、2人はお互いに励ましあい、刺激しあいながら、“ヘルウィーク(地獄の週)”と名づけた4日間のトレーニングを行なった。

 思いは同じだった。昨季、デュラントのオクラホマシティ・サンダーはカンファレンスファイナルで、ジェイムスのマイアミ・ヒートはNBAファイナルで、王者ダラス・マーベリックスに敗れてシーズンを終えていた。それぞれ悔しい思いをし、そして次こそは自分たちが優勝だという気持ちが原動力になっていた。

 実際、デュラントとトレーニングをしながら、ジェイムスは彼を相手にNBAファイナルを戦うことを想像していたのだという。

「彼の情熱、モチベーションが何なのか、僕にもわかっていた。僕らがファイナルで戦うことを想像していた」とジェイムスは回想する。

 それから7カ月後、MVP(ジェイムス)と得点王(デュラント)としてレギュラーシーズンを終えた2人は、ジェイムスが思い描いた通りにNBAファイナルで対戦した。口を揃えて「これはサンダー対ヒートの戦いだ」とチームの戦いであることを強調したが、リーグのトッププレイヤー同士がファイナルの舞台で対決するとあって、世間は沸いた。

'80年代のマジック・ジョンソンとラリー・バードのように。

 優勝を掴んだのはジェイムスのヒートだった。最後の試合となった第5戦、試合終了まで残り15秒を切った頃、2人は自然とお互いに向かって歩み寄り、試合終了のホーンが鳴り響くまで抱き合い、称え合った。

「KDは、毎晩どんなことをやったかをチェックし、それに負けないように頑張ろうと思わせてくれる相手だ」とジェイムスはデュラントを賞賛した。

 27歳のジェイムスと23歳のデュラント。'80年代のマジック・ジョンソンとラリー・バードのように、この先何度も優勝を競うライバルになるかもしれない。

「そうなったらいいね」とデュラント。

「レブロンをやっつけてやろうとするのは楽しい。彼も同じだと思う。これから先何年か、楽しくなりそうだ」

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