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bjリーグ2度目の優勝。
琉球を支える“バスケ熱”。
~ゴールデンキングスの強さの秘密~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

PROFILE

photograph byAtsushi Tomura/AFLO SPORT/bj-league

posted2012/06/15 06:00

外国人選手に劣らない活躍を見せた沖縄県出身の並里。今夏のNBAへの挑戦を明言した。

外国人選手に劣らない活躍を見せた沖縄県出身の並里。今夏のNBAへの挑戦を明言した。

 プロバスケットボールのbjリーグは5月20日、琉球ゴールデンキングスの3年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。リーグ創設から7年目のシーズンだった今季は、震災で活動を休止していた仙台89ERSが復活、19チームが東西に分かれてリーグ戦を展開した。最後のファイナルは2年連続で、東地区の浜松・東三河フェニックスと、西地区の琉球が対戦、89-73で琉球が快勝した。会場の有明コロシアムには9402人の観衆が集まり、この2チームの人気の高さを印象づけたが、人気と実力の両面で、現在、琉球がリーグの最高峰にいることを証明したとも言える。

 bjリーグはサラリーキャップ制を導入している。だが1球団7000万円前後の制限枠を満額使っていないチームもあり、琉球のように人気が高く、収入の多いチームは、やはり実績のある外国人選手と契約できる。中心選手のジェフ・ニュートン(インディアナ大)とアンソニー・マクヘンリー(ジョージア工科大)は、ともに全米大学選手権で準優勝した経験を持っている。bjリーグでは「外国人3人、日本人2人」という布陣が基本形だけに、こうした外国人選手を獲得することが強化へのカギになる。

潤沢なチケット収入や地元企業に支えられた琉球の今後は?

 琉球の資金力は、リーグで一番の観客動員力が支えていると言っていいだろう。1試合平均動員は2962人でリーグ最多。今季は主催26試合のうち2試合を石垣島で開催したため、立ち見の盛況ながら2812人という試合もあった。こうした開催を含めてのリーグ最多だから、人気の高さがうかがえる。

 年間のチケット収入がサラリーキャップとほぼ同じ7000万円前後のチームが多い中、琉球は1億円を超えており、パートナーの地元企業も81社と充実。もともと高校総体で、'90年代に北谷高校が3位、北中城高校が準優勝を果たしたこともあって、沖縄はバスケットボールへの関心が高い土地柄だった。プロチームを作るには、適した地域だったと言える。

 2年前の国勢調査によると、沖縄は、現在の日本で人口が年々増えている数少ない県であり、14歳以下の割合が47都道府県の中で一番多く、若者の人口割合が高い県なのである。これはプロスポーツにとって有望な市場だ。琉球の人気が、今後どう発展していくか興味深い。

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