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コービーの契約延長が
半年以上かかった理由。
~FAよりもレイカーズに残留~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byNBAE/Getty Images

posted2010/04/16 06:00

コービーの契約延長が半年以上かかった理由。~FAよりもレイカーズに残留~<Number Web> photograph by NBAE/Getty Images

ブライアントはレイカーズ一筋で4度の優勝を経験、'07~'08年には最優秀選手にも輝いた

「僕も向こうも怠け者だったからかな」と、コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)は言った。

 レイカーズのヘッドコーチ、フィル・ジャクソンをして「私が見てきた中ではずば抜けて練習熱心な選手」と言わせたほどのブライアントが怠け者?

 実は、これはコート上での話ではなく、契約延長交渉での話。ブライアントとレイカーズの間で契約延長の交渉が始まったのは去年夏。双方ともに契約延長を望みながら、話がまとまるまで半年以上の月日がかかった。4月2日、3年の契約延長にサインした後で、時間がかかった理由を聞かれたときのブライアントの答えが冒頭のコメントだ。揉めていたわけではなく、慌てて成立させなくてはいけない切迫感がなかったから、のんびりと進めていたというわけだ。

35歳まで契約延長。キャリアの幕はレイカーズで閉じる。

 今年の夏、NBAは激動のオフになると言われている。レブロン・ジェイムスやドウェイン・ウェイドら若手大物選手たちがFAになり、彼らを狙ってサラリー枠をあけているチームの間で争奪戦が繰り広げられることが予想されるからだ。ブライアントもその中に飛び込むことができたのだが、あえて静かにレイカーズにとどまる道を選んだ。これで、レイカーズとの契約は2013-'14年シーズン、彼が35歳のときまで延長された。どうやら、17歳のときに契約したレイカーズでキャリアを終えることになりそうだ。

「今の時代、引退までひとつの街で終えるということはとても珍しいことになっているだけに、すごく嬉しい」と、ブライアントは満面の笑顔で語った。

コービーが信頼を寄せるジャクソンHCの契約はどうなる?

 実はレイカーズ主力選手のほとんどは、ブライアントと同じシーズンか、その1年前まで契約が残っている。とはいえ、それだけで安泰というわけではない。

「あと一人(契約するのを)待っている」とブライアントも言うように、ジャクソンHCの契約が今季末で切れるのだ。

「自分が今あるのは彼のおかげが大きい。さっき、ぜひ来季も続けてほしいとはっきり伝えたところだ」とブライアント。

 当のジャクソンは、「コーチとしてチームを率いるエネルギーがあるかを考え、一年ずつ決める」と、長期の約束は避けるコメントをしている。となると、次はジャクソンの後継者問題も浮上してくる。静かなオフ、というわけにはいかないか。

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