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<私とカラダづくり> 草野仁 「67歳になっても進化できる」 

text by

君塚麗子

君塚麗子Reiko Kimizuka

PROFILE

photograph byMiki Fukano

posted2012/02/16 06:00

<私とカラダづくり> 草野仁 「67歳になっても進化できる」<Number Web> photograph by Miki Fukano
理想のカラダは人それぞれ。みんな何かを変えたいと思ってる。
そこで雑誌Number Do「理想のカラダのつくりかた。」では、

100人のトレーニングに迫りました。
ウェブでは今回、“芸能界一のマッチョ”と名高い草野仁さんの
カラダづくりを特別公開します。

「芸能界一のマッチョは誰?」と聞かれたら、この人の顔を思い浮かべる人も多いだろう。「年齢は忘れました」と笑う御年67歳。なぜここまで鍛え続けるのか。一体何を目指しているのだろうか。トレーニングへの思いと3年後の“ある目標”を語ってくれた。

「トレーニングの内容はすべて自己流なんです」

 砲丸投げの選手だった父親譲りのDNAのせいか、子供の頃から「カラダを動かしたい」と本能的に思っていました。それは67歳になった現在でも変わらないんです。常日ごろ「筋力の低下を食い止めたい」と思っています。日常生活における危機回避動作にある程度の筋力は必要ですから。前方から来る自転車をさっとよけるなど、突発的な出来事に反応できなくなっては困りますからね。

 私のカラダづくりメニューは、まずエアロバイクに30~50分乗り、次にダンベルを使った体操を7種類ぐらい、最後に真向法を参考にしたストレッチ、という流れです。全体を通して長くて1時間半、日によっては40~50分ということもあります。私は過度にトレーニングしてしまう傾向があるので、その辺りに気を付けながらやっています。

 トレーニングの内容はすべて自己流なんです。専門家からみたらかたよっているかもしれませんが……。でも、整体の先生には「いい筋肉ですね」って褒められるんですよ。ただひとつ、先生に「横に対する動きが少し弱い」と先日指摘されたんです。だから、これからは反復横跳びなんていう運動も取り入れていこうかな、と考えています。

70歳になったらマスターズ陸上で優勝を狙いたい。

 一流のスポーツ選手は下半身をよく鍛えていますよね。400勝投手の金田正一さんはかつてキャンプで王さんや長嶋さんも驚くほど徹底的に走り込んでいたんです。「階段は2、3段抜かしで上がらなきゃ!」なんて言ってね。私もいまだに後楽園の場外馬券売り場から東京ドームに向かう階段を一段飛ばしで上ることもあるんですよ。

 腹筋を鍛えていた時期もあります。私よりも年上のあるジャーナリストの方が腹筋を一日数百回やっているというのを聞いて影響を受けましてね。その時はやり過ぎて筋を痛めちゃったんですけど。

 マスターズ陸上という年代別に種目を競う大会があるんですが、これに出場してみたいな、とちょっと思っているんです。60~64歳の部、65~69歳の部、という年代別で、それぞれの優勝者はだいたい各部の最年少者。だから出場するなら70歳のタイミングかな、なんて思っています。

草野仁のカラダづくり3カ条

  「毎日続けよう」と思わないこと。
  カラダが動く範囲で色々チャレンジする。
  「疲れたな」と思ったときこそトレーニング。

草野仁  Hitoshi Kusano◆

身長:170cm 体重:80kg 体脂肪率:20%くらい

1944年2月24日、満州・新京生まれ。'67年東京大学文学部社会学科卒業後、NHKに入局し、スポーツ実況やニュース番組などで活躍。'85年同局退局後フリーのキャスターに。レギュラー番組に「世界ふしぎ発見!」(TBS系)など。

―――― Training Menu ――――

エアロバイクに30 ~ 50分乗ったあとダンベルを使ってスクワットをしたり、胸や腕を鍛える7種類のトレーニングを行なう。最後に念入りなストレッチでカラダ全体をほぐして終了。

―――― Key Item ――――

現在愛用中のダンベルは5kg。「今はこれぐらいがちょうどいいです」

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