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お金の雨を降らせたい、
米国帰りの大型ホープ。
~24歳の金髪、オカダ・カズチカ~ 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byEssei Hara

posted2012/01/26 06:00

お金の雨を降らせたい、米国帰りの大型ホープ。~24歳の金髪、オカダ・カズチカ~<Number Web> photograph by Essei Hara

 新春幕開けの興行から嬉しい兆候だ。創立40周年を迎えた新日本に新たな世代交代のうねりが起きている。

 1月4日の東京ドーム。「オッ、これは!?」と、4万3000人(主催者発表)の大観衆の目をテンにさせたのが、2人の若武者の凱旋対決だった。

 24歳の金髪、オカダ・カズチカは、米国TNA帰り。29歳の茶髪、YOSHI-HASHIは、メキシコCMLL帰り。ともに期待されて臨んだ武者修行を終え、シングル戦であいまみえたのだ。

 だが、晴れ舞台での一戦は、あっ気なく終わった。体力にまさるオカダがYOSHIの反則をかわし、ドロップキックとミサイルキックで動きを止めると、新殺法のレインメーカー(変型のネックブリーカードロップ)を炸裂させ、4分37秒、片エビ固めで圧勝したのである。ただ、オカダの戦いぶりは大雑把で、技のキレも今ひとつ。凱旋ファイトとしては不満の残る内容だった。

棚橋弘至、中邑真輔の2本柱を追い上げる新世代の台頭。

 そのオカダがなんと、“世界一性格の悪い男”鈴木みのるの挑戦を退け、連続防衛記録V11を達成したばかりのIWGPヘビー級王者・棚橋弘至に挑戦のアクションを起こしたのだから、ドームのお客さんはビックリ仰天。内容の伴わないオカダのとった行動に、「帰れ!」「まだ早い!」とブーイングの雨を浴びせた。

 ともあれ、そうした賛否両論ある中、棚橋vs.オカダのタイトル戦は2月12日、大阪府立体育会館で開催されることが決定。オカダの新兵器「レインメーカー」とは、お金の雨を降らせるという意味らしい。確かに新日本では貴重な大型(191cm、107kg)のホープ。しかも美男だ。エースになってほしいとの期待度も高い。だが、本当の試練はこれからだ。1月25日からの新シリーズでは、先輩たちから手荒い集中砲火を浴びるだろう。

 そして、オカダの活躍で目の色を変えたのが、昨年のG1準優勝で売り出し中の内藤哲也、6月がくれば30歳だ。ドームで武藤敬司に敗れてなお「年内にベルトを巻く」と大見得を切った。

 棚橋、中邑真輔の2本柱を追い上げる彼ら新世代の台頭は、間違いなく今年のマットを熱くしてくれる。“春のG1”といわれるNJカップでどれだけの成績を残せるのか。世代交代のムーブメントが楽しみだ。

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