新しいシーズンは3月18日オーストラリアGPから11月25日ブラジルGPまで、F1史上最多の全20戦で競われる。新たにアメリカGPが5年ぶりに復活。開催地はインディアナポリスからテキサス州のオースティンに移り、現在、新パーマネントコースを建設中だ。昨年、政情不安により中止されたバーレーンGPは第4戦として組み込まれた。
一方、7年続いたトルコGPが消え、20戦のうちヨーロッパラウンドは8戦に減少。ますます“脱欧化”が目立つ。メキシコや南アフリカもF1誘致に動き出し、いわゆるクラシックGPが減るなか、日本GPは例年通り第15戦10月7日に、今年50周年を迎える鈴鹿で行なわれる。
ご存じのようにF1は毎年変化するレギュレーションとの戦いでもある。'12年の技術規則としては、2400ccV8エンジンをベースにした基本事項に大きな変更はないのだが、外観デザインにも関わる「新項目3点」が注目される。(1)エキゾーストブローイングの規制強化、(2)排気口の位置と形状の制限、(3)モノコックシャシーの高さの変更である。
ライコネンが新ロータス・ルノーで復帰し、史上初の6人王者対決に。
(1)と(2)は昨年のテクニカルトレンドとして各チームがアップデートを重ね、空力性能向上に躍起になった部分だ。排気ガスを“再利用”してシャシー後部のディフューザーに流し、ダウンフォースを高めようとするこのアイデアは、王者レッドブルが先鞭をつけた。ルノーエンジンもアクセルオフ時にいかに排気流をコントロールするか、制御系などのチューニングに励んだ。しかしこれらは大幅に制限され、排気口もマシンの上部やや前方にレイアウトされることになった。
(3)は“ハイノーズデザイン”の見直しで、モノコック前端の高さが625mmから550mmに75mm低くなる。狙いは2つあり、高く尖ったノーズ下部に大量のエアーを流して空力性能を上げる手法を抑制すること。もうひとつは側面衝突時のドライバーの安全を確保するというものだ。興味深いのは、この新しい高さ規定にマクラーレンが昨年から合致していたことである。彼らにアドバンテージがあるという見方もできる。
K・ライコネンが新ロータス・ルノーで復帰し、史上初の6人王者対決が展開される'12年チャンピオンシップは、2月7日の合同テストから口火を切る。
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