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<『Dear KAZU』出版記念> ジーニョ 「カズは常に最も危険な選手だった」 ~カズへの6通のエール~ 

text by

藤原清美

藤原清美Kiyomi Fujiwara

PROFILE

photograph byDaisuke Ito/AFLO

posted2011/12/16 06:01

カズにゆかりのある人々からの手紙を収録した
『Dear KAZU 僕を育てた55通の手紙』刊行特別企画。
時に頼れる味方として、時に警戒すべき相手として、
同じピッチに立った6人の選手が送る6通のエール。
第3回は、横浜FCの前身である横浜フリューゲルスでかつて、
サンパイオ、エバイールと共に“ブラジルトリオ”としてプレーした
ジーニョ(元ブラジル代表)からのメッセージを公開します。

ジーコ        トニーニョ        ジーニョ        ペレイラ        ジョルジーニョ        アルシンド

ジーニョ1967年6月17日生まれ。攻撃的MF。'86年、フラメンゴでデビュー。'95年からは横浜フリューゲルスに所属した。鋭いドリブルと正確なパスでアメリカW杯優勝の立役者に。(写真:Jorge Ventura)

 ブラジル代表でプレーしていた時に、カズのいる日本代表と対戦する機会があったんだけど、彼はチームで最も危険な選手だった。Jリーグでも対戦した。当時はビッグネームがたくさんいて、リーグのレベルを高めていた。その1人が、カズだ。

 彼はプロサッカーとは何かを理解していた。選手が試合に向けて、いかに注意し、準備し、集中しなければならないか。僕が日本の選手達に少し欠けていると感じたことだ。カズはそれをブラジルで学び、自らの成熟に繋げた。そして、身をもって他の日本人選手達にも伝える役割を果たしたんだ。

横浜フリューゲルス、横浜FCを愛する一人として。

 僕は彼と同じ44歳なんだけど、この年までプレーを続けるのは本当に大変なことだ。20歳や22歳の選手達と対戦するのに、僕らはほとんど倍の年齢なんだから。フィジカルの準備も必要だ。それでも現役でいるということは、彼が本当にサッカーを楽しんでいるんだと思う。すでに多くを達成した彼が、それでも続けているのはプレーするのが楽しくて仕方無いんだろう。他に理由はない。

 しかも、彼が所属しているのは、僕がいた横浜フリューゲルスを前身としているクラブだよね。僕はフリューゲルスでプレーしていたあの時代を、すごく懐かしく思っている。だから、横浜FCのファンなんだ。あのクラブを愛する一人として、盛り上げてくれていることに、ありがとうを言いたいよ。

◇   ◇   ◇

第4回は12月17日(土)、ヴェルディ川崎で2年間カズと共にプレーし、'94年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞したペレイラからのメッセージを公開します。


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