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NBA復帰を切望する
浪人中の大物2人。
~L・ブラウンとA・アイバーソン~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byEB via Getty Images

posted2011/11/10 06:01

NBA復帰を切望する浪人中の大物2人。~L・ブラウンとA・アイバーソン~<Number Web> photograph by EB via Getty Images

トルコのベシクタシュでは7試合に出場後、右足に腫瘍が見つかり、引退報道まで流れた

「十年ひと昔」とはよく言ったものだ。10年前にはNBAコーチ・オブ・ザ・イヤーに輝いたラリー・ブラウンとリーグMVPを獲得したアレン・アイバーソンが、今では揃って浪人中で、「NBAに戻りたい」と切望している。

 2人がフィラデルフィア・セブンティシクサーズのヘッドコーチとエースだった'01年、シクサーズはNBAファイナルに進み、優勝こそできなかったものの、熱い戦いでNBAを沸かせたものだ。

 その後間もなく、それぞれシクサーズを離れて別の道に進んだ2人は、以来チームを転々と渡り歩いている。

 ブラウンはデトロイト、ニューヨーク、シャーロットでヘッドコーチを務め、昨年12月に解雇された。

 今年春頃から「またコーチに戻りたい。アシスタント・コーチでも構わない。運営サイドでもいい」と復帰をアピールしているが、一カ所で長続きしない性格が災いしてか、解雇から1年近くたっても次のオファーはない。最近は各地の大学コーチたちのもとを回り、練習見学やクリニックをしながら、NBAチームから声がかかるのを待っている。

2人が戻りたいNBAは未だ、ロックアウト中。

 そんなブラウンが、「せめて、もう少しいい形で選手キャリアの最後を飾らせたい」と気にかけているのがアイバーソンだ。この5年でデンバー、デトロイト、メンフィス、再びフィラデルフィアを渡り歩いたが、デトロイト以降は与えられた役割に不満を持ち、しかも家庭内でも問題を抱えてプレーに集中できず、長続きしなかった。昨季はトルコのベシクタシュと契約するも、足の治療のためにシーズン途中で帰国している。

 アイバーソンは言う。

「どのチームでも、どんな役割でも構わない。こういう終わり方はしたくない。どんなことをしてでもNBAレベルに戻らなくてはいけない」

 11月半ばにはNBA選手たちを集めた試合をラスベガスで主催する。もちろん彼自身もプレーし、まだNBAでやれる力があることを見せたいという。

 もっとも、ブラウンやアイバーソンが戻りたいNBAは、11月9日現在、未だロックアウト中。オーナー側は6年前に締結した労使協定が今のチーム運営にあわなくなったと主張している。

 やはり十年ひと昔である。

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