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バレー女子代表がW杯で
体現を狙う「超高速化」。
~半永久的な課題を克服するために~ 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2011/11/03 08:01

バレー女子代表がW杯で体現を狙う「超高速化」。~半永久的な課題を克服するために~<Number Web> photograph by AFLO

エース木村を中心に五輪出場権を狙う日本は、11月4日の初戦で前回覇者イタリアとあたる

 11月から12月にかけてバレーボールのワールドカップが日本で開催される。男女ともに12チームが参加、総当たり方式で行なわれ、3位以内に入った国はロンドン五輪の出場権を得られる。

 11月4日には、男子に先んじて女子が開幕する。ここで五輪出場権を逃しても、世界最終予選とアジア大陸予選を兼ねる来年の大会で獲得を目指すことはできる。とはいえ、全日本女子はオリンピックでのメダルを目標に掲げるだけに、ここで上位の一角に入る力を見せ、出場を決めたいところである。

 昨秋の世界選手権で32年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した全日本女子は、5月から7月、例年よりも長い海外遠征を実施。その後も8月にワールドグランプリ、9月にはアジア選手権と転戦してきた。

 これらの大会で、多くの選手を起用して選手層を厚くする一方、目指してきたのが「超高速化」である。

高速バレーの生命線となるのはサーブレシーブだが……。

 全日本女子の眞鍋政義監督は2009年の就任以来、「海外のチームよりも身長が低い」という日本の半永久的な課題を克服するため、データをフルに活用するとともに、組織力と速さの向上を志してきた。その方向性を、今年になってさらに強めているのだ。

「セッターがトスをあげてサイドの選手が打つまでの時間を、以前は1秒1くらいでやっていましたが、今年は0秒8くらいで打ってほしいということでやっています」(眞鍋監督)

 現在、上位国には190cmを超える選手が複数そろう。その高い壁を破るための方策である。

 高速バレーを展開するためにも、生命線となるのは、サーブレシーブである。ワールドグランプリでは5位に終わっているが、敗因のひとつが、サーブレシーブの乱れにあった。日本でレシーブの中心にいたのは木村沙織だが、対戦相手が木村を外してサーブを狙ってくるケースが増加。そこから崩され、攻撃のリズムを取れずに敗れた。ワールドカップでは、その対策も鍵を握る。

 山本愛が怪我でチームを離れはしたが、ブラジルやアメリカなど強豪を相手に進化した姿を示すことができるか。オリンピックでのメダルへの足がかりとするためにも、重要な大会である。

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