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タイガー・ウッズの
時代は終わったのか?
~全米オープン欠場の余波~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2011/06/24 06:00

タイガー・ウッズの時代は終わったのか?~全米オープン欠場の余波~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

昨季から未だ勝利なし。14年ぶりに、トップ10から陥落したウッズに復活の日は来るのか

 タイガー・ウッズの全米オープン欠場は、単に大会をひとつ休んだだけという次元ではなく、様々な余波を感じさせる。

 欠場の理由は「今年のマスターズで左膝とアキレス腱を痛め、それが完治していない」というもの。

 確かに、ウッズは左膝に持病があり、2008年にはその手術のために全英オープン、全米プロなどを欠場している。

 だが、今回の欠場は、'95年以来、全米オープン16年連続出場という記録が途絶えたということに留まらない。

 むしろ、30代半ばを迎えたウッズが下降線を辿っていることが鮮明になった、という意味合いの方が強いだろう。

 20代前半で頭角を現し、その後20年以上にわたって王者に君臨したジャック・ニクラウスは、年齢とパフォーマンスの関係について、こう語っている。

「常に高みの領域で戦っていくのは、並大抵の努力ではなし得ない。肉体は30歳を過ぎると直滑降のように一気に落ちる。それを高位置でキープするには、ハードなトレーニングや節制も必要だが、精神力がなければ無理というものだ」

内憂外患のウッズは、7月の全英オープンに間に合うのか?

 ウッズは、'09年11月の不倫騒動で精神的に揺さぶられ、それと重なるように体力的にも衰えが目立つようになった。事実、1年半以上もツアー未勝利が続いている。皮肉なのは、ウッズの精神・体力面でのダブルパンチが、若手たちの勢いをますます加速させる結果となっていることだ。

 かつてはウッズが最終日に5打差で首位を追う位置にいれば、それだけで上位を走る選手たちは、無言のプレッシャーを受けていた。

 だが、最近の大会ではそんな場面でもウッズの影に怯えることなく伸び伸びと戦っている姿が目につくのだ。

 世界ランキングでもウッズは'05年以来、5年半にわたって守り続けていた首位の座を奪われると、その後は順位を下げていった。6月20日現在、ウッズより上位の16名の中には、22歳のローリー・マキロイを始め若手がひしめいている。

 スキャンダルの残り火、完治しない左膝、押し寄せる若手の波……ウッズにとってはまさに内憂外患。7月の全英オープンに間に合うのか心配になってきてしまう。

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