青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER

ミリオンヤードカップでの連覇ならず。
韓国から見た「イシカワリョウ」とは。 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byKYODO

posted2011/07/06 10:30

ミリオンヤードカップでの連覇ならず。韓国から見た「イシカワリョウ」とは。<Number Web> photograph by KYODO

6月30日に行われた公式会見で、韓国メディアから海外で結果が出ない理由について問われると「単に僕の技術のせいだと思っている。精神面ではなくて、自分のゴルフの力が足りません」と語った石川

 ドラマもアイドルもいまや韓流花盛り。日本のゴルフ界でも女子ツアーにとどまらず、男子ツアーまで韓流ゴルファーが勢力を拡大してきている。

 6月のミズノ・オープンでは石川遼が金庚泰、裵相文という韓国ツアーの歴代賞金王にはさまれて優勝争いを演じたが、最後は19歳の黄重坤に、日本ツアー歴代2位の年少V記録というオマケ付きで優勝をさらわれてしまった。

 日本以上に若い力の台頭が目立つ韓国勢の強さをゴルフファンや関係者は身をもって味わっている。では、その韓国の人たちは日本の石川遼をどう思ってるのだろうか。

 それ以前に疑問がひとつ。そもそも石川遼って知ってるの?

「もちろん知ってますよ。彼は有名ですから」

 そう話してくれたのは25歳の大学院生、金志香(キム・ジヒャン)さんだ。横に座っていた金愛娟(キム・エヨン)さんもうんうんとうなずいていた。ミズノ・オープンの翌週、韓国・釜山郊外の正山カントリークラブで日本と韓国の対抗戦「ミリオンヤード・カップ」が行われた。彼女たちはメディアルームで働いていたスタッフである。

 好きなタレントは姜棟元(カン・ドンウォン)と藤原竜也という金志香さんは「クラブを握ったこともありません」とゴルフへの関心はいたって人並み。そんな女の子たちでも日本の人気ゴルファーの存在は知っていたらしい。

「見た目がかっこよくて、とてもさわやか。性格もいいと聞いたので、それも好印象です」

韓国での石川遼のパブリック・イメージは「日本のキム・ヨナ」?

 日本ツアーの試合は韓国でもテレビ中継されているし、メジャーなどの大きな大会では、ニュースで韓国人選手の他に「日本のスーパースター、石川遼も出場」といった具合で成績などが紹介されるのだという。日本ではあまりないことのように思えるが、金志香さんは「同じアジア人ですから」と言ってニッコリ笑った。

 韓国では日本人アスリートといえばイチローや、キム・ヨナのライバルである浅田真央が有名で、石川の知名度はそこまでは及んでいない。ただし「石川選手は日本のキム・ヨナだと聞いたことがあります」という人もいた。「日本のキム・ヨナ」が石川遼ならば「韓国の遼くんがキム・ヨナ」ということか。韓国での石川のイメージがなんとなく分かるような表現である。

「なんといっても石川はハンサムだからな。ファンも多いよ」

 今大会で韓国チームの主将を務めた韓長相(ハン・ジャンサン)は1972年の日本オープン優勝者で、日本にもなじみが深い。往年の名選手も石川のことをそんな風に言うのである。

【次ページ】 石川遼に対する韓国メディアからの注目度は意外と高い。

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