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ロッテのファン騒動も一件落着!?
ボビーと西岡のチーム愛が溢れた夜。 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2009/10/07 13:00

ロッテのファン騒動も一件落着!? ボビーと西岡のチーム愛が溢れた夜。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

 10月6日、千葉ロッテマリーンズのホーム最終戦。しかもこの日は、ただのホーム最終戦ではない。ファンが愛してやまないボビー・バレンタイン監督の退団、小宮山悟の引退セレモニーが試合後に行われる。

 ただ、もしかしたら、何かが起きるかもしれない……と雨に打たれ陰鬱になりながらも、ファンはその「何か」を危惧していた。球団も警備員を倍増させ、荷物チェックも慎重に行い、場合によっては持ち物を没収する姿勢をとるなど厳戒態勢を敷く。

 ファン、関係者含め、「あの3日間」はそれほど強烈なものだった。

 9月25日からのシーズン最後となる週末のホーム3連戦で事件は起きた。

ライトスタンドに広がったチーム批判の横断幕。

 25日、いくつもの横断幕がライトスタンドを埋め尽くす。

「ファンは無視ですか?」

「フロントは責任とらないんですか?」

「改革の結果=Bクラス」

「つまらないシーズンをありがとう」

 見ているこちらがビックリするほど誹謗中傷のオンパレード。バレンタイン監督の契約解除の問題で、球団の対応に納得できないファンのフラストレーションが大爆発した。

 26日、さらに過激な内容になっていた横断幕を目の当たりにした西岡剛は、お立ち台でファンに願い出た。

「僕たち選手は一生懸命プレーしています。 (中略) 本当にロッテを愛しているのなら、明日から横断幕を下げてほしい」

 このコメントが、一部のファンを逆なでした。27日は西岡への集中砲火だ。

「二日酔いで試合サボり夢を語るスピードスター」

 皮肉や冷やかし混じりの横断幕が掲げられ、彼が打席に立つとライトスタンドの一角では、応援拒否の沈黙やアウト・コールを鳴らすなどの行動が見られた。また逆に、西岡を批判するファンに対してのブーイングや怒号までが飛び交うようになり、球場は不穏な空気に包まれた。西岡がこのゲームで走攻守にわたり活躍したにもかかわらず、結局その嫌な流れはゲーム終了まで止むことはなかった。

バレンタイン監督は「ロッテファンは世界一だと思っている」。

 試合後の監督室では、当然、この話題でもちきりとなった。バレンタイン監督は言葉を選びながら、記者の質問に丁寧に答える。

「選手とファンの間に何があったのか分からないが、私たちは、千葉ロッテファンは世界一だと思っているし、26番目の選手として大切にしている。それでもリスペクトできない部分があるのなら、我々はもっと真剣にファンのことを考えていかなければならない」

 そして、「一連の横断幕は球団の責任?」の問いについてはこう話した。

「プロ野球を作る上でファンはとても大切。我々は問題解決に努めてきたつもりだし声も聞いてきた。それでももし、言動に問題があったのだとすればみなさんから直接、ファンに聞いてもらってはどうだろうか」

<次ページに続く>

► 【次ページ】  ホーム最終戦。球場でファンの声を拾ってみると……。

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