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史上最高の呼び声も高い、アプトン兄弟。 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

PROFILE

posted2008/04/17 00:00

 古今を問わず兄弟メジャーリーガーは数多く輩出されているが、今年はBJ(レイズ)とジャスティン(ダイヤモンドバックス)のアプトン兄弟に注目だ。

 兄のBJは'02年にドラフト1巡目(全米2位)でプロ入り。メジャー3年目の昨季は打率3割、24本塁打、22盗塁と潜在能力を一気に開花させてスターダムに伸し上がった。そして今シーズン、ブレイク間違いなしなのが、その弟のジャスティンだ。'05年にドラフト1巡目(全米1位)で指名され、史上最高の610万ドルで契約。ドラフトの指名順位で過去最高の兄弟となり、2人合計の契約金は1000万ドル。史上最高の兄弟との呼び声も高い。

 興味深いのはそれぞれのキャラクターだ。「(兄の)BJは僕よりも物静かだね」とジャスティンは言う。彼自身は「誰とでもすぐ打ち解けるのが得意」だそうで、幼少時代から仲良しの兄弟には、互いの性格を象徴するエピソードも残っている。いつも一緒に野球をしていた2人だが、才能溢れるジャスティンはいつも打者をやりたくて仕方ない。BJは兄貴らしく忍耐強くボールを投げる役目ばかり負っていた。そんな性格はそれぞれの選手人生にも反映され、幾度もコンバートされながらメジャーでセンターの定位置を掴んだ兄に対し、10年に1人の逸材とされる弟は昨年8月、弱冠19歳にしてデビュー。今年は開幕からライトを任されることになる。

 この2人を支えているのが両親の存在だ。学生時代に野球とバスケットをしていた父マニーは現在NCAAでバスケットの審判。若い頃ソフトボール選手だった母イヴォンヌは中学と高校で体育教師をしていた。まさにスポーツ一家の血筋に加えて、しっかりした教育方針もあった。教会へ礼拝をさせ、勉強をしなければスポーツもさせないなど、規律正しく2人を育ててきたことが、今日の彼らを作り上げているのだ。

 「僕らはいつも切磋琢磨してここまで来た。今でも電話で話題になるのは野球の話ばかりだよ」とジャスティン。リーグも地区も異なるため、今は2人で野球をすることは叶わない。だが、ワールドシリーズの舞台で顔を合わせる日を互いに夢見て、今シーズンを戦い抜いてゆく。

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