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前回王者の鬼門、初戦で完封負け。
ドイツも“W杯あるある”の餌食に?

posted2018/06/21 08:00

 
前回王者の鬼門、初戦で完封負け。ドイツも“W杯あるある”の餌食に?<Number Web> photograph by Getty Images

メキシコの勇敢な戦いぶりがあったとはいえ、前回王者らしからぬ戦いぶりを見せたドイツ。連覇に向けて逆襲なるか。

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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 ブラジルと並んで優勝候補筆頭のドイツが、ロシアW杯初戦でメキシコに0-1で敗れた。世界王者は、周到な策を講じた小柄なアステカの戦士たちに苦しめられて、プレー精度の高い逆襲から新星イルビング・ロサーノに先制点を許す。

 その後55分間も攻めあぐねたマンシャフト(ドイツ代表の愛称)は、25本のシュートを放ちながら、GKギジェルモ・オチョアを中心とした気迫に満ちた守備を最後まで崩せなかった。

 もちろん、波乱ではある。ただし、前回覇者が世界の檜舞台の第1戦で前評判通りの力を発揮できない姿は、決して珍しいものではない。記憶に新しいのは、4年前のブラジル大会における王者スペインだ。

 オランダとの初戦。シャビ・アロンソのPKで先制しながら、そこから5度もネットを揺らされて大敗している。その前の南アフリカ大会では、故障中のアンドレア・ピルロを起用できなかったイタリアが、パラグアイと1-1のドローに終わった。

過去8大会で前回王者の初戦は3勝1分4敗。

 また2002年の日韓大会では、ジネディーヌ・ジダンを負傷で欠いたフランスが初出場のセネガルに0-1と不覚をとった。さらに遡り1990年のイタリア大会では、ディエゴ・マラドーナを擁するアルゼンチンが、同じく0-1のスコアでカメルーンにアップセットを起こされている。

2018 ドイツ0-1メキシコ(?)
2014 スペイン1-5 オランダ(GS敗退)
2010 イタリア1-1パラグアイ(GS敗退)
2006 ブラジル1-0クロアチア(ベスト8)
2002 フランス0-1セネガル(GS敗退)
1998 ブラジル2-1スコットランド(準優勝)
1994 ドイツ1-0ボリビア(ベスト8)
1990 アルゼンチン0-1カメルーン(準優勝)

 1990年から今大会まで、8大会における前回王者の初戦成績は、3勝1分4敗。白星を手にしたのは1994年のドイツと、1998年と2006年のブラジルだけだ。

【次ページ】 現行の32カ国制だと蘇ったケースはない。

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