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メジャー流で好調のDeNA国吉佑樹。
大家友和コーチと「10分ブルペン」。

posted2018/06/09 09:00

 
メジャー流で好調のDeNA国吉佑樹。大家友和コーチと「10分ブルペン」。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

交流戦では昨季日本シリーズで敗れたソフトバンクを相手に2試合に登板して計4.2回を無失点。

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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NIKKAN SPORTS

 ついにその才能を開花させるというのか……。

 今季、新しく習得したカットボールを武器に例年とは異なる力強いピッチングを見せている“彼”に対し、多くのDeNAファンはきっとそう思っていることだろう。時間はかかったが、ようやく“モノ”になるかもしれない。先発陣の不調により疲労がたまりつつあるDeNAのリリーフ陣にあって、その存在感は日に日に増している。

 国吉佑樹、9年目――。

 2009年のドラフトで育成枠1位指名を受け秀岳館高校からベイスターズ入団。2011年に支配下登録されると、国吉は先発ローテーションの一角として起用され10月4日の巨人戦で初勝利を挙げている。

崖っぷちを救ったのは大家コーチ。

 196cm、103kgという見事な体躯。長いリーチから投げ下ろされるストレートは150kmオーバーを記録するなど、ポテンシャルを見るにあたり、明るい未来を感じさせる若き逸材だった。

 だがその後、思うような活躍をすることができず輝きを失ってしまう。先発からリリーフ、クローザーとあらゆるポジションを任されるものの、調子の波が激しく安定感を欠き、首脳陣から信頼を得られぬまま月日は流れていった。

 2016年シーズンは先発で1試合のみの登板、2017年は中継ぎとしてわずか4試合の登板に終わっている。はっきり言って、いつリリースされてもおかしくない状況である。

 そんな崖っぷちに立つ国吉を救ったのが、今季から二軍投手コーチに就任した大家友和だった。国吉は、昨年の秋季キャンプでのことを振り返る。

「何とかしないとこのままでは終わってしまうという気持ちが強かった。自分の投球を考えたとき、ストレートが主体の攻めにより手詰まりになっていました。そこでツーシームやカットといった動かくボールがひとつあれば投球の幅も広がるし、バッターも絞りづらいのではないかと思った」

【次ページ】 光明となったのはカットボール。

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