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村田修一の移籍難には理由がある。
三塁手豊作の時代、一塁やDHなら?

posted2017/12/21 17:00

 
村田修一の移籍難には理由がある。三塁手豊作の時代、一塁やDHなら?<Number Web> photograph by Kyodo News

2017年も118試合に出場してOPS.754と十分に一流の数字を残している。戦力としては計算が立つ選手なはずだが……。

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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 巨人を自由契約になった村田修一の移籍先がなかなか決まらない。

 来年38歳になるベテランだが、通算成績は打率.269、安打1865、本塁打360、打点1123と非の打ち所がなく、今年も試合数を制限された中で打率.262、安打100、本塁打14、打点58と健闘している。

 過去タイトルは本塁打王を2回獲得し、ベストナインは4回、ゴールデン・グラブ賞には三塁手として3回輝き、'16年もベストナインとゴールデン・グラブの二冠に輝いている。つまり攻守とも現役バリバリの一流と言っていい。

 来季の巨人は一塁手・阿部慎之助、三塁手・マギー、遊撃手・坂本勇人に、外野手の陽岱鋼、長野久義という中堅・ベテランが主力に座る。せめて1ポジションくらい新旧交代を図らないとチームに若返りの機運が盛り上がらないのは当然で、村田を戦力外にした狙いは理解できる。

 しかしそれでは、巨人以外の他球団はどうして村田を獲得しないのだろうか。実は現在、プロ野球の三塁手はかなり人材が豊富なのである。

 巨人はマギーが'17年、チームトップの打率.315、安打165をマークし、次代の三塁手候補、岡本和真(来季22歳)はファームで打率.270、安打94、本塁打10、打点55と気を吐いている。

広島も阪神もDeNAも、三塁手は足りてる。

 他球団も同様で、広島はレギュラーの安部友裕が今年初めて規定打席に到達して打率.310(安打128)を記録し、次代のレギュラー候補、西川龍馬も打率.275(安打56)、シーズン後に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでは日本代表に選出されて打率.636と大暴れしている。

 阪神はレギュラーの鳥谷敬が打率.293(安打143)で健在ぶりを示し、新人の大山悠輔が打率.237(安打47)ながら本塁打7と長打力をアピールしている。

 DeNAは宮崎敏郎が打率.323(安打155)で首位打者に輝いたところだ。

【次ページ】 パ・リーグにも三塁手・村田が欲しそうなチームはない。

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