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“最強のふたり”武豊&キタサン。
秋の主役の熱烈な「ニンジン愛」。

posted2017/10/12 17:00

 
“最強のふたり”武豊&キタサン。秋の主役の熱烈な「ニンジン愛」。<Number Web> photograph by Ryozo Katayama

武騎手が隠していたニンジンを……ガブッ! とキタサンブラックが来た瞬間です!

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Number編集部

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Ryozo Katayama

 いよいよ始まった秋競馬、今週末には3歳牝馬のGI秋華賞(京都芝2000m)、翌週には牡馬クラシック最終戦の菊花賞(京都芝3000m)、そして10月29日の天皇賞・秋(東京芝2000m)には、古馬の絶対王者キタサンブラックがターフに戻ってくる。

 年度代表馬として迎えたキタサンブラックの今シーズンは圧巻のレースの連続だった。

 春の始動戦となった新設のGI大阪杯を完勝すると、つづく天皇賞(春)では、25年前のメジロマックイーンvs.トウカイテイオーの“決戦”を髣髴させるサトノダイヤモンドとの大一番を制し、GI5勝目を挙げた。先行策から直線を抜け出すと、他馬に影をも踏ませぬ異次元の走りを見せ、3分12秒5とディープインパクトが作ったレコードを塗り替えた。有馬記念で敗れた相手に圧勝し、現役最強の座を不動のものにした。春GI3冠をかけた宝塚記念こそ、9着に敗れたが、この馬が「秋競馬の主役」であることは間違いないだろう。

元気いっぱいのキタサンブラックを、どう撮影するか?

 Number937号「秋競馬GI頂上決戦 最強は俺たちだ」は、その秋の主役と、同馬とコンビを組む武豊騎手とのツーショット写真が表紙を飾っている。

 キタサンブラックは9月16日に放牧先から栗東トレセンに帰厩。それから12日後、天皇賞へ向けて調整を続けていた28日の朝、撮影は行われた。

 天気はあいにくの雨。前日に追い切りを行ったキタサンブラックは、この日は朝5時ごろから厩舎周りの引き運動のみをこなし、撮影班が、管理する清水久詞厩舎についた時には既に馬房の中にいた。

 540kg近い馬体はやはり他の馬に比べても格段に大きい。近づくと遊んでほしいのか、こちらに顔を向けて、軽く噛みつこうとする。元気いっぱいだ。天候も加味して、馬房の前で武騎手に立ってもらい、ツーショットを撮影することになった。

【次ページ】 清水調教師のアイディア、“ニンジン作戦”とは?

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