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「人生、どこから狂い始めたのか……」
清原和博、ついに雑誌連載スタート!

posted2017/07/19 17:00

 
「人生、どこから狂い始めたのか……」清原和博、ついに雑誌連載スタート!<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

まだ……歯切れよく自身を語ることはできない。しかし、訥々とした口調からは、自分にも世間にも、どこまでも正直であろうとする決意が感じられた。

text by

鈴木忠平(Number編集部)

鈴木忠平(Number編集部)Tadahira Suzuki

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photograph by

Takuya Sugiyama

 都内の喧騒から離れた白い壁の店、その一室を重い空気が支配していた。向かい合って座っている清原和博氏の表情は曇っていた。

「どこまで思い出せるか……。正直、あんまり覚えていないことも多いんです……」

 そう言った後、言葉が出てこない。沈黙の中で私はじっと第一声を待っていた。

 自らの半生を振り返る連載「告白」。

 その取材初日のことだった。

「自分の人生、どこからおかしくなったのか」

 Number930号に掲載された2時間6分に渡るロングインタビューでは、昨年2月に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されるに至った心の闇や、保釈後の壮絶な薬物との戦いを告白した。その中で清原氏はこんなことを口にしていた。

「自分の人生を振り返って、どこからおかしくなったのかとか、どこから狂い始めたんだろうとか。苦しかったですね……」

 それがそのまま連載のテーマだ。

 執行猶予中の今、自らの心を旅する。答えを見つける旅だ。容易なことではない。振り返る過去が栄光に包まれていればいるほど、今の本人が後悔に襲われることも想像に難くない。

 だから曇った表情も、重たい沈黙も覚悟はしていた。じっと待つしかなかった。

 清原氏が口を開いたのは入室から数分が経った頃だった。

「小学校に入ったばかりの頃からの記憶しかないんですが……。覚えているのはとにかく他の子よりも体が大きくて……」

 最初はひと言、ひと言、絞り出すようだった。言葉の合間に長い、長い沈黙が挟まる。

 ただ、不思議なのは岸和田の少年時代を巡っているうちに次第に言葉が溢れてきたことだ。

 まだバットすら握っていない、まだ何も手にしていない少年時代のいたずらを思い出す場面では冗談も言ったし、笑みらしきものも見えた。

【次ページ】 野球を始めた頃の話から……苦い表情が混じり始めて。

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