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五輪から除外間際だった競歩50km。
IOCはなぜ種目を減らそうとするのか。

posted2017/04/17 11:00

 
荒井広宙がメダルをとったこともあり、日本国内での競歩の認知度は高い。存続はひとまず喜ばしいことだろう。

荒井広宙がメダルをとったこともあり、日本国内での競歩の認知度は高い。存続はひとまず喜ばしいことだろう。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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JMPA

 競歩の50kmのオリンピック、世界選手権での存続が決まった。

 あらためて経緯を説明すると、「50km競歩」はロンドンで開催された国際陸上競技連盟の理事会で、オリンピック、世界選手権から除外するか否かについて議論されることになっていた。もし除外された場合、2019年の世界選手権、そして2020年の東京五輪でも実施されないことになっていたから、競歩界にとって大きな成功であったと言える。

 50kmは、リオデジャネイロ五輪で荒井広宙が激しいデッドヒートの末に銅メダルを獲得したレースも記憶に新しい。また、1932年のロサンゼルス五輪で採用されて以来、1976年のモントリオール五輪を除き、実施されてきた伝統を誇っている。

 そもそも除外の可能性が出てきたのはなぜか。その背後には、国際オリンピック委員会(IOC)の存在がある。

過去には200m走や砲丸投げが除外検討されたことも。

 IOCは、競歩50kmの何を問題視したのか。

 その1つは、男女での実施の違いだ。競歩は20kmと50kmがオリンピックや世界選手権で行なわれているが、20kmは男女両方、50kmは男子のみだ。今回の除外では、その点を指摘されていた。

 また、ロシア勢のドーピング違反が発覚したほか、競技時間が長い、ルールの分かりにくさといった点もあげられたという。

 それを受けて今回、国際陸連の理事会で除外について議論された。最後は採決で存続が決定。理事会を前に、国内外の選手や関係者、ファンによるネットでの署名活動、メディアを通じてのアピールなど、存続へ向けての活動も行なわれていた。また、もともと伝統ある競技でもあるため、継続の重要性を認識している理事も多かったと見られる。

 今回は無事継続ということで、2020年の東京五輪でも実施されることになったが、存続・廃止の問題は、競歩にとどまる話ではない。

 実はこれまでにも、陸上種目の継続が問われたケースがある。3年前には、200m走、10000m走、砲丸投げの3種目を五輪種目から除外することが検討されていたと伝えられている。この3種目に加え、競歩20km、三段跳びも除外候補となっていたとも言われている。

【次ページ】 大会規模を抑え、注目度を保つために。

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