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今季の世界選手権は時代を変える!
羽生結弦の王座奪還と女子の五輪枠争い。

posted2017/03/29 07:00

 
今季の世界選手権は時代を変える!羽生結弦の王座奪還と女子の五輪枠争い。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

王座奪還を目指して徐々に調子を上げてきている羽生。若手の急成長も話題だが、それ以上に羽生自身が自らに挑戦し続けているという事実に驚かされる。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Asami Enomoto

 3月29日から、フィンランドのヘルシンキで世界選手権が開催される。

 この北欧の首都で世界選手権が開かれるのは、1999年以来のことである。前回のヘルシンキ世界選手権では本田武史が男子6位、女子は村主章枝が20位だった。あれから18年、日本は男女それぞれ3人の代表が出場する世界有数のスケート大国に成長した。

 今回は平昌五輪前の最後の世界選手権とあって、例年にもまして盛り上がるに違いない。

何が起きてもおかしくない男子の戦い。

 もっとも激しい接戦が予想されるのは、やはり男子だ。

 2年連続のタイトル保持者としてヘルシンキに赴くのはスペインのハビエル・フェルナンデスだが、タイトルを守るのは容易いことではないだろう。

 もし全員が実力を発揮すれば、フリーのラストグループは羽生結弦、ネイサン・チェン、宇野昌磨、ハビエル・フェルナンデス、ボーヤン・ジン、パトリック・チャンの6人になる可能性は高い。

 ネイサン・チェンは世界選手権に向けての共同電話会見で「(ヘルシンキでは)トップ選手全員が完璧な演技をするという前提で準備をしています」と、コメント。「その条件で、自分が上に行くためにはどこまでプッシュしなくてはならないのか目処がつくからです」と、平昌五輪を見据えての野心を語った。

フィギュア世界選手権史上で最高の戦いに期待!!

 現時点では、全員がノーミスで滑れば羽生が優勝するだろう。

 だが若手たちが予想外のスピードで伸びてきている今、羽生ほどの選手でもミスは許されない状況となった。

 四大陸選手権ではフリーで凄まじいほどの迫真の演技を見せたものの、SPのミスが響いて2位に終わった羽生。悔しいと言いながらも、「スケートをやっていて、今の時代に生まれて良かった」「自分の限界に挑戦しているという感覚が非常に好き」と口にした彼は、根っからのアスリートである。

 恐らくこういう互いを切磋琢磨して、高めあっていくエキサイティングな展開こそが、本人も望んでいたことだろう。平昌五輪を前にして、男子は史上最高の戦いが繰り広げられるに違いない。

【次ページ】 平昌五輪における「3枠」維持を目指す女子。

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