野球のぼせもんBACK NUMBER
日本ハムと3差、8月週末は天王山続き。
SB逃げ切りへ大隣憲司の左腕は唸るか。
posted2016/08/02 07:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
NIKKAN SPORTS
8月、パ・リーグには“激熱”な週末が待っている。
ホークスとファイターズの首位攻防戦。先週末に札幌ドームで3連戦を戦ったばかりだが、また今週の金曜日から(5日~7日)ヤフオクドームで3連戦を行う。
さらに、翌々週(19日~21日)にも札幌ドームで直接対決3連戦が組まれているのだ。
ホークスにしてみれば、まさかの「熱パ」襲来だった。
7月は11勝11敗。目標は「カード勝ち越し」――いわゆる2勝1敗ペースを実践してきたホークスにすれば失速感は否めないものの、シーズン序盤の貯金を思えば「勝率5割」の戦いならば及第点のはずだった。だが、ファイターズの大猛追を食らっている。最大11.5差あったゲーム差は瞬く間に縮まり、7月末時点でついに「3ゲーム差」まで詰め寄られた。
何としても先行逃げ切りを成功させたいホークス。そのキーマンとして挙げたい選手が、今、ファームにいる。
大隣憲司だ。
日本ハムの主力の多くが「対左」に苦しんでいる。
十分な実績もさることながら、注目したいのは左腕であること。なぜサウスポーを重要視したかはデータが教えてくれている。以下は、ファイターズの主な打者の左右別対戦成績だ。
(成績は8月1日現在のもの)
(★は左打者) 対左 対右
田中賢介★ .277 .310
西川遥輝★ .222 .314
中島卓也★ .255 .266
大谷翔平★ .383 .342
中田翔 .214 .257
陽岱鋼 .300 .308
レアード .341 .251