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箱根駅伝はいつもと様子が違う?
変化を読み解く2つのキーワード。

posted2015/12/18 07:00

 
箱根駅伝はいつもと様子が違う?変化を読み解く2つのキーワード。<Number Web> photograph by Kyodo News

トップで全日本大学駅伝のゴールを切った東洋大の上村和生。ダントツの実力を持つ青学をかわして優勝を決めた。

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Kyodo News

 今回の箱根駅伝は、「2強」とも「3強」とも、あるいは「6強」とも言われている。

 きっと、どれも正しい。

 2強とは青山学院大と東洋大。「3」になると駒澤大が加わり、「6」となると、早稲田大、東海大、ギリギリ明治大が加わってくる。7番手以降とみられる学校にとって、上位校の牙城を崩すのは至難の業だ。

 なぜか? その指標となるのが10000mのタイムだ。

 12月10日に行われた箱根駅伝の記者発表の席では、各チームの主務から10000mの上位10人の平均タイムが発表された。6強のタイムを比較してみよう。

青山学院大学 28分35秒61
駒澤大学  28分53秒83
東海大学  28分58秒91
東洋大学  29分02秒07
早稲田大学 29分02秒70
明治大学  29分02秒48
(山梨学院大学も留学生を1名でカウントした場合、28分56秒64となるが、駅伝の力ではやや劣る)

ダントツの青学大が全日本で敗れる。

 青学大がダントツでトップなのだ。

 しかも6区に予定されている村井駿は29分台のタイムなので、実質、2人の28分台のタイムを持つ選手が箱根では走れないということになる。

 これだけのスピードランナーをそろえたチームは過去にはなかったが、それでも青学大が全日本で東洋大に敗れてしまったところに、駅伝の怖さがある。

 原晋監督はいう。

「負けてよかったとは口が裂けても言えないけれども、負けてよかった(笑)。どこか、チームの中にエース頼みという部分があって、それが中間層の選手たちの攻めの姿勢を削いでいましたね。全日本が終わって、もう一度、リセットできました」

 無難につなげば、エース級の選手たちで差をつけられる――。そんな甘えがあったのではないかというのだ。

【次ページ】 今回の箱根駅伝、2つのキーワード。

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